参考写真 1月17日、鳩山由紀夫首相は、神戸市のポートアイランド視察後に記者団に、「検察と戦って、は検察批判ではありません」と語りました。言葉から見ても、文脈から考えても「検察との共同闘争宣言」といえる発言であっただけに、わずか一日での豹変。さすが「15分男」とのかけ声が大向こうから聞こえてくるようです。読売新聞(2010/1/17)付けより転載します。
総理が昨日、民主党の小沢一郎幹事長に、検察と戦って下さいと言った発言について。行政の長である総理が言うのは不適切ではないかという指摘があるが、真意の説明を。
私はですね、小沢幹事長が党の代表の私に対してね、自分は身は潔白であると、だから戦うんだと、そう申されたから、それはどうぞと、その戦うということに対して、了とするという意味で、申し上げたわけでありまして、何も検察を批判をするとか、あるいは捜査に予断を与えるとか、そういうものでは一切ありません。

首相としての発言としては不適切だったとは考えないか?
私はむしろ、小沢幹事長がこれからも幹事長として、しっかり仕事をやると。戦う姿勢を示すということに対して、それを結構ですというふうに申し上げた。その意味での、幹事長として続投をすることを認めたという意味で申し上げたわけですから、不適切だとは思っておりません。
世論の批判が高まってきても、小沢幹事長を続投させる考えに変わりないか?
それは小沢幹事長がまさに昨日、党大会で発言されたように、自分としてはしっかりと身の潔白をいろんな意味で、検察に対しても説明をすると。そして国民の皆さんにも説明をすると、そう申しているわけですから、私はそれを信じたい、そう思っています。

検察の捜査が独善的だとは思っていないのか?
そうではありません。独善的?検察の捜査がですか?
そうです。はい。
私は自分自身の問題もありました。したがって、いろいろと事情があるのは、当然分かります。私は、当然のことながら、検察は検察としての仕事を行っているという意味で、かつて国策捜査みたいなことを一時申し上げたことはありましたけれども、今はそのように思っておりません。しっかりやっていると、そのように思っております。