激安航空、エア・アジア日本へ マレーシア便1万円も
共同通信(2010/1/23)
 【シンガポール共同】“激安”を売り物にアジアで路線を急拡大しているマレーシアの航空会社エア・アジアは23日までに、年内にも日本に就航する方針を明らかにした。同社は日本―マレーシア間の運賃を片道最低1万円に設定し、若年層の開拓を目指す。業績不振にあえぐ日本の航空業界に影響を与えそうだ。<以下略>

 3月11日に開港する「茨城空港」への就航が期待されているマレーシアの航空会社「エア・アジア」が、年内にも日本に就航することを発表しました。
 茨城空港もすでに視察しているアズラン・オスマン・ラニCEOは、時事通信の記事によると「都心から成田までのタクシー代より安く海外に行けるなら需要は確実」として、東京とクアラルンプールを1万円の航空運賃で結ぶとしています。
 首都圏の航空需要は、今後も増加が期待されます。羽田、成田の発着枠が確保されれば、地の利はそちらにあることは事実です。しかし、空港利用料などの問題もあり、LCCにとって茨城空港は十分に魅力のある空港であるはずです。日本航空の発着枠の動向もあり、予断はできませんが、エア・アジアの今後の動向が注目されます。

(2010/2/25更新)
茨城空港はラストオプション
参考写真 共同通信の英語版ホームページに、アズランCEOのインタビューの会見の詳報が掲載されていました。それによると、日本就航の希望地はまず「羽田」、そして「成田」と発言し、東京の繁華街からの成田よりより遠くに離れている「茨城空港」については“the last option”と位置づけています。
 茨城空港の都心へのアクセスのハンディキャップは、かなり大きなものがあるようです。
◆FOCUS: Malaysia's budget AirAsia set to stir Japan's travel scene
(SEPANG, Malaysia, Jan. 23 KYODO)
In serving the Tokyo market, Azran said the airline hopes to fly to Haneda airport instead of Narita airport, but the decision lies with the Malaysian government.
"They (the Japanese government) have given an allocation for Haneda to Malaysia but the Malaysian government has not decided which airline will get the rights to Haneda. We have applied. We think we should get it because Malaysia Airlines is already flying to Narita," Azran said, referring to the state-owned full-service carrier.
The yet-to-open Ibaraki airport, which is farther away than Narita from downtown Tokyo, is the last option.