参考写真 2月6日、スカイマーク株式会社は、3月11日に開港する「茨城空港」と「神戸空港」間をつなぐ、新路線「茨城=神戸線」を4月16日より、1日1往復体制で就航することを決定し、公式発表を行いました。
 スカイマークでは、羽田、成田に続く首都圏三番目の空港である茨城空港と、神戸空港を結ぶことで、利用者の利便性を高め、新たな需要喚起を図りたいとしています。
 通常運賃は片道1万2000円。21日前までの予約、前割21では5800円となります。これは、新幹線乗り継ぎなどに比べても、時間的にも料金的にも大変魅力的な設定だと思います。
スカイマーク<茨城=神戸線>
■運航開始日:4月16日(金)
■運航便数:毎日1往復2便
  ※午前中1往復の運航予定(神戸->茨城->神戸)
■運賃について: (1区間片道税込)
大人普通運賃 1万2000円
小児運賃 8000円
身体障害者割引 7000円
前割3 9800円
前割7 8800円
前割10 7800円
前割21 5800円
※届出予定の運賃額
■発売開始について:2月16日(火)の午前9時30分から発売開始
 予約方法:スカイマークホームページ、携帯サイト、予約センター、指定旅行代理店
参考:新路線「茨城−神戸線」の就航について

(2010/2/7更新)
 2月7日、新聞各社が茨城=神戸線を詳細に紹介していますので、少し上記記事をフォローしてみないと思います。
 正規運賃でも片道1万2000円(早割21:5800円)という異例の格安運賃を実現するために、空港の使用料やボーデングブリッジなどの施設利用料が安い茨城空港のメリットを生かすとともに、1)搭乗手続きの自動化、2)整備士を常駐させない、3)通常設置されるスカイマークの支店を開設しないなど、類例が少ない独自の人件費削減策の実現を図ることにしています。
 水戸から神戸間をJRで移動する場合、片道運賃は通常約1万7320円(常磐線スーパーひたち・新幹線のぞみ自由席料金含む)で、4時間半程度かかります。料金、所要時間など抜群の優位性が生まれます。
 就航する機材(飛行機)は、ボーイング737−800型で座席数は177名となります。
 運行ダイヤはまだ決まっていませんが、茨城空港には整備施設を設置しませんので、神戸発->茨城着(折り返し)->神戸着という運用になると想定されます。利用客の利便性を考えると、朝一往復、夕方一往復の4便体制が望まれます。
 6日、日立市内の中学校の校長先生と懇談しましたが、県内の公立中学生の修学旅行(関西方面)は是非、JRから航空機に代えたいと語っていました。値段の面でも父兄に負担を軽減できるし、貸し切りバスで茨城空港に向かえば、乗り継ぎの煩わしさが大いに改善できるとしました。
 また、茨城空港は“陸の孤島”という表現がマスコミやネット上で使われますが、北関東のような車社会では、高速道に直結し、広い無料駐車場をもつ空港は、かえって大きなメリットになると思われます。電車やバスを利用して乗り継ぐ方は、今まで通り羽田や成田を利用していただければよいのです。茨城空港は羽田・成田と棲み分けするという意味での“首都圏第3空港”なのです。