前原誠司国土交通相が建設中止を表明している八ツ場ダムの本体工事を巡り、茨城県など流域1都5県は、平成22年度予算案に合計で約211億円に上る関連費用を計上しています。
茨城県は、関連予算約10億5000万円を計上しました。
前原大臣の一方的な中止宣言より半年余り、1都5県知事による共同声明や緊急申し入れに対しても、何の回答がないのが実態です。
3月4日の県議会一般質問では、橋本昌県知事が「(八ッ場)ダム予算については、前原国土交通大臣から中止に発言がりましたものの、国土交通省関東地方整備局長からの、組み換え概算要求に関する説明の際には、政府予算提出時までに明らかにするとして、具体的な内容説明がありませんでした。さらに、12月の政府予算発表時にも、その計上内容や県負担額についての説明はありませんでした。したがって、8月の概算要求時に示された予算を計上せざるを得なかったものです」との答弁を行い、八ツ場ダムに対する国の無責任な対応を厳しく批判しました。
地元群馬県は、本体工事に伴う建設負担金として試算した2億円弱を予算に計上しています。生活再建事業と合わせて約96億円を盛り込んでいます。地元マスコミの取材に、大沢正明知事は「八ツ場ダムの基本計画は何ら変更されていない。必要額はすべて計上し、国に対して協力に工事促進を求める」と語っています。
八ツ場の暫定水利権に大きく依存している埼玉県は、約56億円の関連予算を計上しました。本体工事分として8億5000万円を見積もっています。上田清司知事は「国から正式な中止要請がない。中止される場合を考える必要がない」と強調しています。
千葉県は約6億2000万円を計上。本体分は4800万円。森田健作知事は「利水、治水の両面で八ッ場ダムが不可欠」「淡々と予算を計上していく」と話しています。
栃木県は3500万円を計上。本体工事としての予算は盛り込まみませんでした。
東京都は42億円を計上しました。毎日新聞の報道によると、都市整備局の担当者は「過去の支出実績に基づく予算額」と説明しています。1月の会見で、石原慎太郎知事は「(国の対応は)地域の声を反映しているとはちっとも思えない」と批判しています。
(写真は、公明党山口那津男代表らによる八ッ場ダム工事現場の視察2008/9)
茨城県は、関連予算約10億5000万円を計上しました。
前原大臣の一方的な中止宣言より半年余り、1都5県知事による共同声明や緊急申し入れに対しても、何の回答がないのが実態です。
3月4日の県議会一般質問では、橋本昌県知事が「(八ッ場)ダム予算については、前原国土交通大臣から中止に発言がりましたものの、国土交通省関東地方整備局長からの、組み換え概算要求に関する説明の際には、政府予算提出時までに明らかにするとして、具体的な内容説明がありませんでした。さらに、12月の政府予算発表時にも、その計上内容や県負担額についての説明はありませんでした。したがって、8月の概算要求時に示された予算を計上せざるを得なかったものです」との答弁を行い、八ツ場ダムに対する国の無責任な対応を厳しく批判しました。
地元群馬県は、本体工事に伴う建設負担金として試算した2億円弱を予算に計上しています。生活再建事業と合わせて約96億円を盛り込んでいます。地元マスコミの取材に、大沢正明知事は「八ツ場ダムの基本計画は何ら変更されていない。必要額はすべて計上し、国に対して協力に工事促進を求める」と語っています。
八ツ場の暫定水利権に大きく依存している埼玉県は、約56億円の関連予算を計上しました。本体工事分として8億5000万円を見積もっています。上田清司知事は「国から正式な中止要請がない。中止される場合を考える必要がない」と強調しています。
千葉県は約6億2000万円を計上。本体分は4800万円。森田健作知事は「利水、治水の両面で八ッ場ダムが不可欠」「淡々と予算を計上していく」と話しています。
栃木県は3500万円を計上。本体工事としての予算は盛り込まみませんでした。
東京都は42億円を計上しました。毎日新聞の報道によると、都市整備局の担当者は「過去の支出実績に基づく予算額」と説明しています。1月の会見で、石原慎太郎知事は「(国の対応は)地域の声を反映しているとはちっとも思えない」と批判しています。
(写真は、公明党山口那津男代表らによる八ッ場ダム工事現場の視察2008/9)