3月11日に開港する「茨城空港」の開港式が、小美玉市の茨城空港ターミナルビルで行われました。
 利用不振や航空会社の撤退などで地方空港が厳しい状況に置かれる中、成田、羽田に次ぐ「首都圏第3空港」を目指し、格安航空会社(LCC)に対応した、全く新しいビジネスモデルを目指す空港のスタートです。
参考写真 式典には、国交省の担当者、橋本昌茨城県知事ら行政関係者、アシアナ航空やスカイマークなどの航空事業者、国会議員、県議会議員など議会関係者などが出席しました。
 式典の冒頭、設置者である国土交通省関東地方整備局港湾空港部長は、「茨城空港は大幅な建設コスト削減が可能となり、また、航空機の運航コストも大幅に削減できました。『百里の道も一歩から』小さな組み重ねがやがて安定した空港の運営をもたらすと期待します」とあいさつました。
参考写真 橋本知事は「茨城空港が、無駄になるんじゃないかとかいうようなことが言われております。しかし、国内はともかくとして、国際的にはものすごい需要の伸びというものが予測をされておるところでございますし、それを受け入れていかなければ、たぶん、日本だけが取り残されてしまう」「新しい時代に合わせた飛行場ということを売り込みながら、成功に向けて頑張っていきたい」とあいさつしました。
参考写真 来賓を代表してアシアナ航空の玄東實(ヒョン・ドンシル)専務取締役兼日本地域本部長は、「茨城空港をただ単に地方空港の一つとして認識しているわけではありません。北関東700万人の拠点空港として、首都圏空港の一つとしての茨城空港の役割に大変期待しています。3月2日、日本の観光庁の溝畑宏長官と韓国の柳仁村(ユ・インチョン)文化体育観光相とが会談し、相互の旅行客拡大に向け協力関係を強化していくことで一致しました。両国間を行き来する旅行者を10後には、現在の約2倍の1000万人に増やすとの目標を示しました。現在、羽田・成田と韓国を結ぶ週25便を50便を成田、羽田だけに任せることは難しいと思います。こうしたところに茨城空港の意義もあると考えます。アシアナ航空は、皆さまのご期待に、そしてご心配に必ずお応えすることをお約束いたします」と語りました。
 スカイマークの井手隆司取締役副会長は、「スカイマークも4月より神戸便を就航させていただきます。関西の拠点・神戸より、この秋には沖縄、鹿児島、熊本、長崎を結び事になり、茨城から九州・沖縄が身近になります。全国の空港の中でも、(茨城空港は)大変な工夫がされています。世界では、低価格を武器とした低コストの航空会社が席捲しています。茨城空港が、これから大きく発展することを期待しています」と語りました。
 来賓の挨拶に引き続き、くす玉割りとテープカットが行われ、新たな空港の開港を祝しました。