日立市東成沢町1丁目6番地内の旧海風館の撤去に関する予算が、日立市議会で承認されました。
旧海風館は、昭和30年代から40年代にかけて日立市を代表する旅館として繁盛を極めました。太平洋に面し、その名のごとく海の潮風を満喫することが出来た旅館です。しかし、時代の流れの中で経営状況が悪化し、経営者の放漫経営も加わり破綻。経営者は行方不明となり、その後死亡しました。
管理が放棄された建物は荒れるに任され、部分的には既に崩壊している状況です。外見上、防災上、防犯上、大変問題がある状況が長く続いています。
平成18年8月、地元の住民が日立市に署名を添えて撤去を要望しました。しかし、民間人が所有する土地・建物であったため、行政が直接撤去などをすることは出来ず、そのまま放置されていました。
その後、この旧海風館の土地・建物は、栃木県宇都宮市に本店がある栃木銀行が根抵当権を設定し、差し押さえを実行。何度か競売に掛けられてようですが、入札に参加した人はいませんでした。
平成21年2月には、地元住民の意を受け井手県議は、栃木銀行へ早期処分を求める要望書を提出していました。
こうした地域住民の声が、栃木銀行と日立市を動かしました。栃木銀行は無償で土地・建物を日立市に譲渡することを決定。日立市は土地の譲渡を受け、建物の撤去費用を予算化しました。
この4月以降、撤去に向けた具体的な動きが本格化することになります。住民の永年の要望が、やっと実を結びました。
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井手よしひろです。
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