現在使われているほとんどの携帯電話は、SIM(シム)カードを使ったものになっています。SIMカードとは、マイクロSDカードのようなカードで携帯電話の電池部分などに挿入されています。docomoの場合はFORMAカードと言われています。
これらの携帯のSIMスロット(SIMカードを差し込む場所)やSIMカードは、携帯の会社に関わらず同じ規格が採用されています。つまり、物理的にはドコモのSIMをソフトバンクの携帯に差し込んでもぴったり合うようになっているのです。
しかし、この状態で電話をかけようと思っても通話はできません。それは、そのSIMがよその会社の端末では使えないように端末側で設定されているからです。このことをSIMロックと言います。
公明党は「公明党マニフェスト2009」において、「携帯電話のSIMロック解除や、携帯メールアドレスの持ち運び等により、更なる利便性の向上を図るとともに、携帯電話料金の引き下げを行います」と明記した唯一の政党です。どこの携帯電話会社のSIMカードでも自由に使えるSIMフリー化の実現のために努力してきました。
こうした流れも受けて、総務省もこの4月からSIMロック解除への具体的な検討が始まります。
SIMロック携帯は世界でも少数派
SIMロックは、世界共通の仕様なのかというと必ずしもそうではありません。EUなどでは、国によって規定は違うものの、端末を購入してから一定の期間を過ぎたものはSIMロックを解除しなければならないと義務づけているところが多くあります。
また、最初からSIMフリーの端末が売られている国もあります。そのような国では携帯の端末とSIMカードを別々に買い、自分の端末にさせば使えるようになります。ユーザーは電話代の安い会社のSIMカードを自由に選ぶことができるというわけです。
日本の携帯電話はガラパゴス島の生物のように、世界の進化から隔絶された独自のものとして発達し「ガラパゴス携帯」などとも言われていますが、SIMロックされた携帯しか手に入らないというのも、ガラパゴス状態の一例です。
いまの状態の携帯電話を海外に持っていくと、国際ローミングといって海外の電話会社の回線を借りるかたちになるのですが、これが割高でうっかり長電話でもしようものならとんでもない金額になってしまいます。 しかし、もし端末がSIMフリーなら、海外に行った時は現地のSIMをさして、割安に通話することもできるのです。
これらの携帯のSIMスロット(SIMカードを差し込む場所)やSIMカードは、携帯の会社に関わらず同じ規格が採用されています。つまり、物理的にはドコモのSIMをソフトバンクの携帯に差し込んでもぴったり合うようになっているのです。
しかし、この状態で電話をかけようと思っても通話はできません。それは、そのSIMがよその会社の端末では使えないように端末側で設定されているからです。このことをSIMロックと言います。
公明党は「公明党マニフェスト2009」において、「携帯電話のSIMロック解除や、携帯メールアドレスの持ち運び等により、更なる利便性の向上を図るとともに、携帯電話料金の引き下げを行います」と明記した唯一の政党です。どこの携帯電話会社のSIMカードでも自由に使えるSIMフリー化の実現のために努力してきました。
こうした流れも受けて、総務省もこの4月からSIMロック解除への具体的な検討が始まります。
SIMロック携帯は世界でも少数派
SIMロックは、世界共通の仕様なのかというと必ずしもそうではありません。EUなどでは、国によって規定は違うものの、端末を購入してから一定の期間を過ぎたものはSIMロックを解除しなければならないと義務づけているところが多くあります。
また、最初からSIMフリーの端末が売られている国もあります。そのような国では携帯の端末とSIMカードを別々に買い、自分の端末にさせば使えるようになります。ユーザーは電話代の安い会社のSIMカードを自由に選ぶことができるというわけです。
日本の携帯電話はガラパゴス島の生物のように、世界の進化から隔絶された独自のものとして発達し「ガラパゴス携帯」などとも言われていますが、SIMロックされた携帯しか手に入らないというのも、ガラパゴス状態の一例です。
いまの状態の携帯電話を海外に持っていくと、国際ローミングといって海外の電話会社の回線を借りるかたちになるのですが、これが割高でうっかり長電話でもしようものならとんでもない金額になってしまいます。 しかし、もし端末がSIMフリーなら、海外に行った時は現地のSIMをさして、割安に通話することもできるのです。
SIMロックのメリットは過去のもの
携帯電話の黎明期にあっては、SIMロックをされた携帯電話にもかつてはメリットがありました。それは端末の価格が安いこと。SIMロックをかけて他社の電波が使えないようにしておけば、携帯電話の会社は通話料で確実に利益を上げることができます。つまり、ユーザーを囲い込むことで利益を確保し、その分を端末の販売奨励金に回し、安くすることができたのです。これが、一時期の0(ゼロ)円携帯の考え方です。
しかし、そのようなやり方は規制によりできなくなり、いまでは端末の購入価格は上がっています。それなのに昔と変わらず携帯にはSIMロックがかかり、キャリア(電話会社)を自由に選べないというのは不公平なような気がします。
SIMロックの鎖国を破る黒船は「iPad(アイパッド)」?
シムロック解除については、2007年にも検討されましたが、「iモード」など携帯電話会社の独自の規格があり、他社のカードに差し替えると各社独自の携帯サイトが閲覧できなくなるため結論が先送りされていました。ちなみにこの携帯サイトというのも、日本独特でガラパゴス状態の象徴のようなものです。
総務省がSIMロック解除の検討を始めたのは、米アップルが4月に発売する予定の新型端末「iPad(アイパッド)」などの影響もあります。iPadは現在発売されているiPhoneの画面を大きくしたような端末ですが、この機種はどこのキャリアのSIMでも自由にさして使えるSIMフリーの状態で販売されます。ドコモもiPad用のSIMカードの販売には前向きという情報もあり、そうなるとiPadはソフトバンクだけの専用商品とはならない可能性があります。
また、今後発売されるさまざまなスマートフォン(多機能携帯電話)は同じようにキャリアの垣根を越える商品になってくる見込みです。電話のSIMフリー化と仕様の世界標準化が進めば、日本の優秀な携帯端末も世界で勝負できるようになるかもしれません。
携帯電話の黎明期にあっては、SIMロックをされた携帯電話にもかつてはメリットがありました。それは端末の価格が安いこと。SIMロックをかけて他社の電波が使えないようにしておけば、携帯電話の会社は通話料で確実に利益を上げることができます。つまり、ユーザーを囲い込むことで利益を確保し、その分を端末の販売奨励金に回し、安くすることができたのです。これが、一時期の0(ゼロ)円携帯の考え方です。
しかし、そのようなやり方は規制によりできなくなり、いまでは端末の購入価格は上がっています。それなのに昔と変わらず携帯にはSIMロックがかかり、キャリア(電話会社)を自由に選べないというのは不公平なような気がします。
SIMロックの鎖国を破る黒船は「iPad(アイパッド)」?
シムロック解除については、2007年にも検討されましたが、「iモード」など携帯電話会社の独自の規格があり、他社のカードに差し替えると各社独自の携帯サイトが閲覧できなくなるため結論が先送りされていました。ちなみにこの携帯サイトというのも、日本独特でガラパゴス状態の象徴のようなものです。
総務省がSIMロック解除の検討を始めたのは、米アップルが4月に発売する予定の新型端末「iPad(アイパッド)」などの影響もあります。iPadは現在発売されているiPhoneの画面を大きくしたような端末ですが、この機種はどこのキャリアのSIMでも自由にさして使えるSIMフリーの状態で販売されます。ドコモもiPad用のSIMカードの販売には前向きという情報もあり、そうなるとiPadはソフトバンクだけの専用商品とはならない可能性があります。
また、今後発売されるさまざまなスマートフォン(多機能携帯電話)は同じようにキャリアの垣根を越える商品になってくる見込みです。電話のSIMフリー化と仕様の世界標準化が進めば、日本の優秀な携帯端末も世界で勝負できるようになるかもしれません。
参考:携帯電話端末のSIMロックの在り方に関する公開ヒアリングの開催
総務省は、携帯電話端末のSIMロックの在り方について、今後の検討の参考とするため、関係者からの公開ヒアリングを平成22年4月2日(金)に開催します。
総務省は、携帯電話端末のSIMロックの在り方について、今後の検討の参考とするため、関係者からの公開ヒアリングを平成22年4月2日(金)に開催します。