
「ハッスル黄門」は、県広報戦略室に所属するれっきとした公務員。「県統一のマスコットではない」と、戦略室長は説明しており、いわば臨時職員扱いというところです。
実は、「ハッスル黄門」は、空気で膨らむ最新式の「エアータイプ」、頭からかぶる「着ぐるみタイプ」の2体が存在します。ディズニーのキャラクターと同じように、一つのイベント(会場)には絶対に1体しか出勤しません。
先日(4月16日)のスカイマーク茨城=神戸便の就航にあたっては、着ぐるみタイプが茨城空港で来客を歓迎し、エアータイプが空路神戸を訪問し、茨城のPRを務めました。
この神戸訪問に際して、「ハッスル黄門」は特注の阪神ターガース優勝祈願の鉢巻きとたすき、フラッグをもって登場しました。さらに、神戸出身の上月良祐副知事を引き連れての訪問とあって、神戸市民の心をがっちりと掴みました。4月20日付の茨城新聞でも、「『関西への売り込みに”つかみ”は絶対必要。クリーンヒットを打てた』と話すのは上月良祐副知事。茨城空港発の一番機で神戸に飛び、週末はラジオに生出演したり報道機関を回ったりして本県の観光物産をアピールした。神戸っ子の心をつかんだのは阪神応援ルックで決めたハッスル黄門。神戸出身で”虎キチ”の副知事自ら衣装を監修したとあって、狙い通り現地マスコミの話題をさらった。幸先よく先取点?と聞かれると『関西はそう甘くない。連打、盗塁、作戦も必要』」と報道しました。(2010/4/20付け茨城新聞<記者手帳>)

「亀印製菓(株)から茨城空港限定の『どら焼き』が届きました。ここまできたら、もう、やることはひとつデス。黄門さまは仲間を引き連れ、急きょ、成田空港に向かいました。『少しでも旅の疲れを癒していただけたら・・・』そんな思いで、一生懸命、心を込めて、どら焼きを配りました。(語学堪能な黄門さま。もちろん英訳つき)久しぶりに、いばらき夢ガイドのお2人も合流し、取材もたくさん受けちゃいました」と、ハッスル黄門の諸国漫遊記(2010/4/22)に記されたように、タイムリーな活動であったようです。
恵まれた環境や農産物を有しながら、全国的にイメージが薄い茨城県。この4月から広報戦略室を立ち上げ、広報監制度をスタートさせました。時機を得た、相手に合わせた、積極的なPRが今後とも大いに期待されます。


(写真はハッスル黄門の活動を伝える神戸新聞)