参考写真 4月24日、日立地区メーデーが盛大に開催されました。井手よしひろ県議も来賓として、15年連続の参加となりました。すばらしい天気でしたが、少し冷たい風が吹く中、参加者は例年より少し少なめです。
 働く者の生活と権利を守るためには、なくてはならない労働組合運動。その使命と責任は重いといえます。北海道の北教組問題など、労働組合を取り巻く様々な課題もマスコミから注目を浴びており、組合幹部のリーダシップに期待するところ大です。
 今回の日立地区メーデーで注目されたのは、連合茨城の児島強会長の挨拶でした。10分余りに挨拶の中で、春闘などの労働問題に充てたのは1分余り、残り9割を民主党との関係、普天間問題、参院選の茨城選挙区問題に充てました。労働組合の現在の立ち位置を明確にする発言が続きました。(以下、連合茨城児島強会長の挨拶を掲載しました)
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 冒頭、児島会長は「“政権交代”が後ろの方に“後退”しているような状況になっている」と語り始めました。その上で、「民主党の皆さんは一生懸命頑張っている。鳩山さんと小沢一郎の2人だけがクローズアップされている。2人だけが民主党の議員ではない」と語り、「政権交代をして、赤字会社に入って、その建て直しを図っている。多くの問題がある。すぐに対応できるわけではない。大きく、温かい気持ちをもって、見守っていく、政権交代を支援した我々が対応していくことが大事」と、民主党を擁護する立場を鮮明にしました。
 また、沖縄の普天間問題に触れた児島会長は「沖縄には日本全体の7割の米軍がいる。そして、普天間は那覇市の真ん中にある。長い間、沖縄に負担を掛けてきた。したがって、総論として沖縄の負担を軽減する。みんなでそうだそうだと言ってきた。ところが徳之島という、水面下の話しの内に、マスコミが嗅ぎつけて大騒ぎになった。負担軽減を言いながら、自分の所に来たら反対だ。それってどうなんでしょうか?徳之島の住民だけを取材しているけど、マスコミはなぜ沖縄の普天間地区の住民の取材をしないのか。総論賛成、各論反対はおかしい。全体のことを考えて、それぞれが負担を強いるという気持ちでないとこの国は変わっていかない。日本人の倫理観が問われている」と、マスコミを批判するとともに、徳之島移転に対する議論を是認する発言を行いました。
 さらに、参議院茨城選挙区の候補選定に関して論及した児島会長は、「連合茨城は、郡司彰さんを一本で推薦するということです。4月2日に、小沢さんが来て、『いやいや長塚だ』と記者会見した。同じ年齢の候補より、若い候補に決めたと説明された。『ただ決め方に問題がある。茨城県連と本部が議論をしながら、差し替えるようなことしないで、一人の候補に決めていくようなプロセスが大事』と申し上げた」と語りました。