参考写真 6月6日、中国初の民営航空会社“春秋航空”と茨城県は、上海の空港と茨城空港を結ぶチャーター便を7月末までに就航させることを合意し、覚書に調印した。10月にはチャーター便を定期便に切り替える計画です。
 春秋航空は中国国内での規制緩和を受け、上海の旅行会社が母体となり2004年に設立されました。機内サービスを簡素化した格安航空会社として業容を拡大。上海を拠点に中国国内の50都市の間で運航しています。春秋航空は昨年7月に中国民用航空局から周辺国路線への参入資格を取得し、国際線事業に進出を計画していました。
 夏休み前にプログラムチャーター便を週3便を就航させる予定です。機材は、エアバスの近中距離向けのA320(定員180)。チャーター便は原則、団体旅行客向けですが、春秋航空の王正華董事長は「チケットの個別販売が認められれば、座席の1〜2割は日本の個人客向けに、超格安で販売したい」と表明しました。
 記者会見での主なコメントは以下の通りです。
春秋航空:王正華会長
  • 日本の多くの空港から誘致を受けたが、茨城空港は東京に近いほか、橋本知事は我々春秋空港の誘致に熱意があり、また、ローコストキャリアへの理解が深いことから茨城空港への乗り入れを決定した。
  • 日本において航空券の個札販売が許される条件が整えば、1〜2割のチケットを超格安価格で売り出したい。
茨城県:橋本昌県知事
  • 中国のLCCである春秋航空が、初めての国際線の就航先として茨城空港を選択していただいたことは大変ありがたい。
  • ビジットジャパンキャンペーンや個人ビザ発給要件の緩和も追い風となり、経済発展の著しい中国との間の旅客需要は今後も一層伸びることが予想される。
  • 今後は春秋航空と協力して、茨城=上海路線を大いに発展させていきたい。