参考写真 8月10日、井手よしひろ県議は、金子道夫病院事業管理者を訪ね、県立病院改革に臨む決意や今後の方向性などについて意見交換を行いました。金子管理者は、8月1日付で筑波大学小児外科教授から茨城県病院事業管理者に就任しました。筑波大学病院に28年余にわたり勤務し、平成15年から7年間、診療・安全担当の副病院長として務めていました。
金子管理者は、県立中央病院、県立友部病院、県立こども病院の3病院は、それぞれ特色ある医療を提供し、強みを発揮する必要があると強調しました。
 これまでの病院改革について、無駄を省き、人件費・診療費削減など支出の削減に主眼が置かれがちだったと指摘しました。
 その上で、「医療を支えるのは立派な建物や設備ではなく、医師を始めとして医療従事者であり、人材はなによりの病院の財産」と語り、「医療者は病院の宝となるべく日夜努力をしていただきたいし、医療者が安心してその力を十全に発揮できるシステムの構築に努めて行きたい。経営改善にはコストカットもさることながら、むしろ収入の増加に力点を置くべきであり、優秀な医療従事者特に優れた医師を確保することが最重要課題になる」と、病院改革の方向性を語りました。
 また、県立病院あり方については、「医療レベルを“県立”の名に相応しいものにし、地域医療機関と緊密な連携をとり、患者さんに選ばれる病院になれば、おのずと発展するポジティブスパイラルに導ける」と、県立病院の課題と可能性を説明しました。
 さらに、筑波大学との連携については、「国の地域医療再生事業が、本年より実質的にスタートし、筑波大学との人的交流が促進されることになったことはまたとないチャンス。茨城県唯一の医育機関である筑波大学とこれまでより飛躍的に連携を深めて有能な医師を確保し、活躍の場とすることは県立3病院にとって大いなるチャンス。逆に、県立3病院が発展することは筑波大学自体の活性化、茨城県医療の進展に大いに寄与することになる」と、語りました。
 金子管理者との意見交換は、約束の時間を倍以上オーバーした有意義な対話となりました。9月議会の代表質問では、今日の意見交換を参考に、今後の病院改革の方向性を質したいと考えています。