8月17日、井手よしひろ県議ら県議会総務企画委員会の一行は、筑波大学発のベンチャー企業サイバーダイン社の山海嘉之教授を訪ね、「ロボットスーツHALの実生活への普及に向けた運用技術開発プロジェクト(いばらきHALプロジェクト)」などについて聴き取り調査を行いました。また、同社サイバーダイン・スタジオを見学し、ロボットスーツの原理を実際に体験しました。
サイバーダイン社は、筑波大学大学院システム情報工学研究科の山海嘉之教授の研究成果を、広く社会に提供するために2004年6月に設立されました。
その代表的な研究成果である「HAL」(Hybrid Assistive Limb)は、体に装着することによって、身体機能を拡張したり、増幅したりすることができる世界初のサイボーグ型ロボットです。人間が筋肉を動かそうとしたとき、脳から運動ニューロンを介して筋肉に神経信号が伝わり、筋骨格系が動作しますが、その際に、微弱な生体電位信号が皮膚表面に漏れ出してきます。HALは、装着者の皮膚表面に貼り付けられたセンサでこの信号を読み取り、その信号を基にパワーユニットを制御して、装着者の筋肉の動きと一体的に関節を動かすのです。これによって動作支援が可能になります。HALの応用分野は幅広く、福祉・介護分野における身体機能に障害がある方への自立動作支援、介護支援をはじめ、工場などでの重作業支援、災害現場でのレスキュー活動支援、エンタテイメントなど、幅広い分野での適用が期待されています。
サイバーダイン社は、筑波大学大学院システム情報工学研究科の山海嘉之教授の研究成果を、広く社会に提供するために2004年6月に設立されました。
その代表的な研究成果である「HAL」(Hybrid Assistive Limb)は、体に装着することによって、身体機能を拡張したり、増幅したりすることができる世界初のサイボーグ型ロボットです。人間が筋肉を動かそうとしたとき、脳から運動ニューロンを介して筋肉に神経信号が伝わり、筋骨格系が動作しますが、その際に、微弱な生体電位信号が皮膚表面に漏れ出してきます。HALは、装着者の皮膚表面に貼り付けられたセンサでこの信号を読み取り、その信号を基にパワーユニットを制御して、装着者の筋肉の動きと一体的に関節を動かすのです。これによって動作支援が可能になります。HALの応用分野は幅広く、福祉・介護分野における身体機能に障害がある方への自立動作支援、介護支援をはじめ、工場などでの重作業支援、災害現場でのレスキュー活動支援、エンタテイメントなど、幅広い分野での適用が期待されています。
介護の現場で画期的な実証実験
茨城県では、このHALを福祉分野に応用し、実生活へのロボットの普及に向け研究開発推進事業を行うこととなりました。平成21年の補正予算に1億5100万円を計上し、介護の現場でHALを実際に使った実証実験を、2年間にわたり行うことになりました。
茨城県が1億5100万円を、(財)茨城県科学技術振興財団に補助。県科学技術財団は、その補助金を原資としてサイバーダイン社と茨城県立医療大学が中心実施機関となり、県内の医療福祉機関で、HALを実際に介護の現場で使う実証実験を行います。
この事業では介護医療現場で使用する専門家がロボットスーツHALの運用方法を検討し、標準技術開発を行います。運用技術開発とその運用マニュアルの作成においては、実証結果のフィードバックに基づいてHALの改善改良が行われます。
具体的には、平成22年3月に、県立医療大学にHALを9体が配置され、実証研究実施のため、リハビリ系病院等で実証研究を進めるうえでのマニュアルづくりが開始されました。
8月下旬より、実証研究の第1弾となる3病院にHALをそれぞれ3体(両脚用S・M・L)計9体を配置し、県立医療大学が作成したマニュアルに基づき実証研究を開始します。実証実験の第1陣は、やすらぎの丘温泉病院(高萩市・日立医療圏)、つくばセントラル病院(牛久市・取手竜ヶ崎医療圏)、筑波記念病院(つくば市・つくば医療圏)で行われます。
多くの実証事例を得るため,1病院あたり3〜6月程度のサイクルで実証研究を行い、次の新たな病院を選定することにしています。
まさに、この“いばらきHALプロジェクト”は、介護分野での画期的なエポックとなると確信しています。県議会としても、このプロジェクトを県内外に大きく広報するとともに、注意深く実験の結果を見守っていきたいと思います。
(写真上:ロボットスーツHALの原理を実際に体験する井手よしひろ県議、写真下:山海教授と井手県議)
茨城県では、このHALを福祉分野に応用し、実生活へのロボットの普及に向け研究開発推進事業を行うこととなりました。平成21年の補正予算に1億5100万円を計上し、介護の現場でHALを実際に使った実証実験を、2年間にわたり行うことになりました。
茨城県が1億5100万円を、(財)茨城県科学技術振興財団に補助。県科学技術財団は、その補助金を原資としてサイバーダイン社と茨城県立医療大学が中心実施機関となり、県内の医療福祉機関で、HALを実際に介護の現場で使う実証実験を行います。
この事業では介護医療現場で使用する専門家がロボットスーツHALの運用方法を検討し、標準技術開発を行います。運用技術開発とその運用マニュアルの作成においては、実証結果のフィードバックに基づいてHALの改善改良が行われます。
具体的には、平成22年3月に、県立医療大学にHALを9体が配置され、実証研究実施のため、リハビリ系病院等で実証研究を進めるうえでのマニュアルづくりが開始されました。
8月下旬より、実証研究の第1弾となる3病院にHALをそれぞれ3体(両脚用S・M・L)計9体を配置し、県立医療大学が作成したマニュアルに基づき実証研究を開始します。実証実験の第1陣は、やすらぎの丘温泉病院(高萩市・日立医療圏)、つくばセントラル病院(牛久市・取手竜ヶ崎医療圏)、筑波記念病院(つくば市・つくば医療圏)で行われます。
多くの実証事例を得るため,1病院あたり3〜6月程度のサイクルで実証研究を行い、次の新たな病院を選定することにしています。
まさに、この“いばらきHALプロジェクト”は、介護分野での画期的なエポックとなると確信しています。県議会としても、このプロジェクトを県内外に大きく広報するとともに、注意深く実験の結果を見守っていきたいと思います。
(写真上:ロボットスーツHALの原理を実際に体験する井手よしひろ県議、写真下:山海教授と井手県議)