参考写真 11月27日、「親子水泳教室・おたまじゃくしの会」(増井紀子代表)の30周年記念式典が開催されました。
 「おたまじゃくしの会」は、知的障害児(者)らを対象とする水泳教室。毎月第三木曜日の夜、日立市宮田町のかみね市民プールで、自閉症やダウン症の子どもたちが、保護者とともに懸命に水と格闘しています。
 知的障害のある子どもたちは、身体のバランスを取る感覚が健常児に比べて劣り、「健常者が一週間や一カ月でできることが、障害児は5年、10年とかかることもある」といわれています。無理を強いれば、自閉症の子どもは奇声を上げるなどパニック障害を起こします。こうした子どもたちに30年にわたって、ボランティアで水泳を教え続けたのは加藤木和晃チーフコーチ。
 地道な会の実績が高く評価され、2003年には「第31回小平奨励賞」を受賞しました。現在は、29組の親子が水泳教室に参加しています。
 式典で挨拶した井手県議は、「ひたちなか市でも、多くの子どもさんがこの水泳教室に参加したいと待っていると聞いています。県内に第二、第三のおたまじゃくしの会をつくりたい。その、お手伝いを積極的に行っていきたいと思います」と語りました。