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 茨城空港で「さよならYSー11」イベントが開催され、家族連れや航空ファンら約3000人が訪れ、別れを惜しみました。YS−11は、戦後初の国産旅客機として約180機が製造されました。平成18年9月に国内の旅客路線から退役しており、今回、海保所有機も全て運用を終えることになり、自衛隊以外のYS11は国内の空から姿を消すことになります。
 今日、一般公開された海保最後のYS11“ブルーイレブン”は、1969年3月に就航し、飛行時間は約2万3000時間に達しています。最後尾に航空磁気測定装置を装備し、海難だけではなく火山噴火予知調査にも従事し、災害や事件における調査や輸送業務などを幅広く担ってきました。退役後は、解体され他の機体の部品として活用される見込みです。
 また、駐機場では空港特殊車両も多数展示されました。航空機を押してバックさせるトーイングトラクターや航空機に荷物を積むためのドーリートラクター、ハイリフトローダー、乗客が搭乗するためのステップ車などに、詰めかけた子ども連れは、カメラのシャッターを盛んに切っていました。
 開港時以外のイベントとして、これだけの見学者が茨城空港に集まったのは初めて。空港活用の大きな柱として、様々なイベントを積極的に展開する必要性を実感しました。