1月25日、井手よしひろ県議は大子町の袋田の滝を視察しました。袋田の滝は、1月に入ってから厳しい寒さが続き、全体の7割から8割程度が凍結し、名物の「氷瀑」が始まりました。
温暖化の影響か、ここ数年は全面結氷がなく、今年の寒さに地元の期待は高まっています。
袋田の滝には、新たな“観瀑台”がオープン。木製デッキが計3カ所に設けられ、最上階の第3デッキは従来の観瀑台と比べ約50メートル高くなり、滝全体の眺めが楽しめるようになりました。観光用のトンネルや大型のエレベーターも配備され、お年寄りにもやさしい観光スポットに生まれ変わりました。その結果、08年10月の入場者数は、前年同月比で約6万3300人増の約12万5100人と倍増しました。08年度の総数は前年度比37.4%増の88万5605人に達しました。
しかし、2009年度入場者数は82万6248人で、08年度と比べ5万9357人(6.7%)減少。
今年度も、さらに減少傾向となり、9月〜11月までの3カ月間では、前年度同期比で約8万5000人も減少しています。
袋田の滝への観光客の過去最高は、1995年度の107万6169人で、100万人を突破したのはこの年だけです。
大子町観光協会は1月の毎週土、日曜の日没から午後7時まで、優美で幻想的な滝を演出するためライトアップを実施しています。また、町特産の奥久慈しゃもを使ったけんちん汁・法度汁を滝見橋付近で先着500人に振る舞うイベントも企画し、来場者増に力を入れています。
現地を調査して、いつも感ずることですが、滝を観るだけではリピーターを確保することはできません。観瀑台効果が一過性であったことは否定できず、食べ物や温泉などトータルな袋田の魅力を打ち出すことの必要性を痛感します。