1月28日、公明党の山口那津男代表は、参院本会議で菅直人首相の施政方針演説に対する代表質問を行いました。山口代表は、菅首相の政権運営を厳しく批判し「あなたにこの国の首相をもはや任せられないという国民の率直な声が高まりつつある」と退陣を求めました。
また、山口代表は、米格付け会社による日本国債の格下げに関して、菅首相が「そういうことに疎い」と発言したことに対して、「耳を疑った。危機感に乏しく、それを乗り越える決意も浅い」と強く批判。首相は「情報が入っていなかったことを申し上げた」と釈明した上で「財務相時代にいかに財政、国債が重要かを嫌というほど認識させられた。大切なのは財政規律を維持し、財政に対する市場の信認を維持することだ」と答弁しました。
さらに、山口代表は、社会保障と税の一体改革をめぐる与野党協議に野党が応じなければ「歴史に対する反逆行為」とした首相発言について「首相が野党を挑発するとは何事か」と厳しく批判しました。
首相は「誰かを一方的に非難するつもりはない。私の真意が十分に伝わっていなかったとすれば大変遺憾だ」と釈明。その上で社会保障改革について「公明党と多くの点で問題意識を共有している。提案を十分に踏まえた上で議論のたたき台を提示したい」と述べ、姑息にも公明党ににじり寄る姿勢を露わにしました。