公明党議員が民間からの貴重な情報を政府に提案
 3月19日、福島第一原子力発電所の冷却作業を行うため、政府対策本部は、ドイツのプッツマイスター社のコンクリート圧送車を派遣することを決定しました。この車両は、高層ビルの建設現場などで高所にコンクリートを流し込むために使われています。自由におり曲がる52メートルの長いアームで、離れた場所からピンポイントで大量の水を流し込むことができます。(本来は生コンを送り込む機械ですが、当然水も送り込むことが出来ます)
 プッツマイスター社の圧送車の情報は、その車両を所有する民間企業の関係者より17日深夜、公明党の遠山清彦参議院議員に伝えられました。遠山議員はプッツマイスター社の日本法人に、その性能や使用の可能性を直接問い合わせ。同社も十分に冷却目的で使用できるとの回答を得たために、公明党が正式に政府対策本部に提案、今回の決断に至りました。
 横浜市内の港から、プッツマイスター社が販売用に用意していた車両を現地に向かわせています。福島県いわき市にある東京電力の施設で操作のテストをしたあと、19日中に福島第一原発に運び込み、できるだけ早く核燃料が保管されているプールへの放水に使うことにされています。
 この特殊車両と同じタイプの車両はチェルノブイリ原子力発電所の放射能汚染事故の際にも、原発を封鎖するコンクリートを打つために使われ、その信頼性は非常に高いと評価されています。
参考:中央建設株式会社“Putzmeister M52 Multi-Z”
参考:Putzmeister車のHP

 3月22日、福島第一原子力発電所4号機で、東京電力が手配した場所を絞って大量の水を注ぎ込める特殊な車両で、使用済み燃料プールに注水する作業が午前10時すぎから始まりました。
 この特殊車両は、製造元のプッツマイスター社が販売用に用意していた車両です。高層ビルの建設現場などでコンクリートを流し込むために使われているポンプ車で、52メートルの長いアームを使って、離れた場所から狙った所に大量の水を注入することができます。
 東京電力によりますと、22日は3時間程度作業を行い、およそ150トンの水を注入しました。23日も3時間程度の作業を予定しているということです。
 上記ビデオは、東京電力が公表した作業の模様を撮影したビデオの内の一本です。
(情報が錯綜しており、一部記事を訂正しました)