3月26日、茨城県の橋本昌知事は、福島県から約70人が自主避難している日立市助川町5丁目の日立市鳩が丘スポーツセンターを訪問しました。「寒くはないですか」「食事は大丈夫ですか」などと声を掛けて被災者を激励しました。
 避難者からは「ガソリンが不足していて動くに動けない」「子どもが遊ぶものがない」「着替えがなく困っている」などの声が寄せられました。
 視察後、橋本知事は「想像以上の被害。課題は山積している。当面の日常生活と、将来に向けた企業活動やそれぞれの仕事の再建を並行してやっていかなければならない」と話しました。
参考写真 知事の視察に先立ち、公明党の石井啓一政調会長(党県代表)と井手よしひろ県議らも、同センターを訪問。市職員より避難所の現状を聴き取り調査しました。
 鳩ヶ丘スポーツセンターには一時100人以上の避難者が身を寄せていましたが、3月24日には60名にまで減少。国の30キロ圏内自主避難の方針に対応して、25日には71名と若干増加しました。
 日立市にはこの鳩ヶ丘のスポーツセンターとともに、泉が森コミュニティーセンターに約40名の方が自主避難しています。いずれも、日立市内で長期に避難生活を続ける希望の方はいません。もっと首都圏に近い場所に移動を希望する避難者が、一時的に中継所として活用している方と、いわき市などの自宅が不安なので、状況が安定すれば過ぎに戻りたいと考えている方が、日立市内の避難所を活用しているようです。
 避難所の開所から、井手県議は2、3日毎に両避難所を訪問し、対応を支援してきました。食料や飲み物などは、ほぼ充足しているようでしたが、常用薬やインシュリンの手配、透析が受けられる病院の確保など様々な困難もありました。
 しかし、日立市医師会の皆さんが巡回して健康相談にあたったり、地元コミュニティの皆さんが温かい炊き出しをしていただいたり、真心の支援の輪の中で避難所が運営されています。
 なお、茨城県では福島県から避難されている方の一時的な無償住宅の受付も行っています。公営住宅等情報センターまでご相談下さい(電話番号:0120-297-722・フリーダイヤル:受付時間:9:00〜18:00)。