日立港からの震災後初めての製品積み出しを視察

日立港の震災被害を現地調査

市内の震災被害見舞い

桜川市真壁地区の伝統的建造物の震災被害を調査

参考写真
 東関東大震災と津波被害で大きな被害を受けた日立港(茨城港日立港区)で、震災後初めての荷出し作業が行われました。日立製作所日立事業所が製作した火力発電用ガスタービンが、大分県の港に向けて出荷されました。
 日立港は、震災で岸壁が崩れ落ちたり、液状化で陥没したりするなど、港湾施設に大きな被害を受けました。震災後の復旧工事で一部の岸壁が使えるようになり、すでにタンカーは入港していましたが、岸壁周辺の道路の陥没などの補修工事を進め、荷出し作業もできるようになりました。
 当初、3日早朝に予定されていた貨物船の入港は、強風の影響で昼過ぎに遅れましたが、無事に出港しました。
 ガスタービンを製造した日立製作所では福島第一原子力発電所の事故による電力不足に対応するため今後、火力発電所で用いる部品などを順次、日立港区から出荷していくことにしています。
 日立港は18の岸壁うち4つしかしようすることが出来ません。全面復旧までには数年かかり、被害額は100億円を超えるものとみています。初出荷に立ち会った茨城県港湾課の須藤賢一課長は「ようやく出荷にこぎつけてほっとしている。全面復旧には時間がかかるので今後は、被害状況と必要性を考えながら優先順位をつけて復旧作業を行っていきたい」と話していました。

歩数【2000】歩・移動距離【163】km