4月8日、茨城県は、県内の水田や畑の土壌に含まれる放射性物質について国と調査した結果、いずれも作付けをしても問題がない値だったことを明らかにしました。
 この調査は福島第一原子力発電所の事故を受けて、国と県が県内の水田や畑に含まれる放射性物質について調べたものです。北茨城市から龍ケ崎市まであわせて18か所で水田や畑で土壌を調査しました。
 農林水産省は、土壌に含まれる放射性物質の基準について、水田の土壌に含まれる放射性セシウムの上限値を1キログラムあたり5,000ベクレルと設定しました。これを上回った場合、コメの作付を制限する方針を示しています。
 今回の調査の結果、県内の水田や畑の土壌に含まれる放射性セシウムの値は、92ベクレルから496ベクレルにとどまり、5000ベクレルを大幅に下回りました。
 地域的に見てみると、必ずしも福島第1原発から放射状に放射性セシウムの濃度が高まっているわけではなく、今後も定期的に測定していく必要があることが明確になりました。
地域名市町村地目土壌中放射性
セシウム濃度
(Bq/kg乾土)
コメの放射性
セシウム試算値
(Bq/kg乾土)
県北地域北茨城市水田30830.8
常陸太田市水田16816.8
常陸大宮市水田929.2
大子町水田19519.5
県央地域水戸市水田15715.7
茨城町水田39539.5
小美玉市32832.8
鹿行地域行方市水田20520.5
潮来市水田14014.0
神栖市19219.2
県南地域土浦市水田10210.2
つくば市水田15415.4
龍ヶ崎市水田49649.6
稲敷市水田48448.4
県西地域桜川市水田16016.0
筑西市水田15515.5
八千代町水田19319.3
坂東市16616.6