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 茨城県教育委員会は、4月末から5月中旬にかけて、県内公立全小中学校791校の児童生徒約24万人を対象にした「こころとからだの健康についてのアンケート」を実施しました。これは、東日本大震災の影響を子どもたちがどのように受けているかを調査したものです。茨城県臨床心理士会の協力を得て実施しました。
 その結果、県内小中学生の約1割が精神的に強いストレスを受けていることが分かりました。PTSD(心的外傷後ストレス障害)には至らないものの、東日本震災の影響が学校生活や学習、睡眠などに影響を及ぼしていることがうかがえる結果となりました。
 設問は全部で18問。1.勉強に集中できない、2.ボーッとしていることがある、3.忘れっぽくなった、4.なんとなく落ち着かない、5.眠るまでに時間がかかってしまう、6.夜中(よなか)に目がさめる、7.いやな夢を見る、8.頭が痛くなる、9.お腹の調子がよくない、10.食べる気がしなかったり食べても気持ちが悪い、11.疲れている感じ体がだるい感じがする、12.なにをするのもおっくうやる気が出ない、13.気持ちが落ち込む暗くなる、14.いらいらしてすぐにかっとなる、15.ひとりになりたくないと思う、16.こわい気持ち不安な気持ちがする、17.ふとさびしくなる、18.自分の気持ちをまわりの人(ひと)にわかってもらえない気がする。
 各々設問に、「よくある」(2点)、「たまにある」(1点)、「全くない」(0点)の3択で回答してもらい点数化しました。合計点を4段階で集計したところ、ストレス傾向が「比較的強い」と判断された児童生徒が全体の1割に上りました。「やや強い」が2割、「ほとんどない」が3割、「全くない」は4割弱となりました。
 茨城県では、中学校全校と小学校63校にスクールカウンセラーを配置しており、児童生徒の状況に応じて活用する方針です。