参考写真 7月14日、日立市仲町交流センターで「母と子の信頼を深める懇談会」の一環として、原子物理学の専門家を呼んで「知っておきたい放射線のこと−子どもたちの未来のために」と題した講演会が開催されました。大阪大学名誉教授の永井泰樹先生と日本原子力研究機構の生田優子先生が、放射能と放射線との関係、現状の放射線量をどう判断するか、外部被曝と内部被曝のリスクの比較などのテーマで、難解な放射線についての話しを分かりやすく講演していただきました。
 特に、日立地区のモニタリングポストの空間線量が安定していることから「福島第1原発からの新たな放射性物質の放出はないと考えられる」。「最近ウィーンに出張した折、線量計を持参して何カ所も測定してみたが、放射性セシウムは計測できなかった。チェルノブイリ原発事故で高い線量が記録されたウィーンであるが、十数年度、ここまで線量が落ちたのは驚きだった」など、大変興味深いお話を聞くことが出来ました。
 終了後の参加者との意見交換では、「高鈴幼稚園の線量が他の幼稚園や学校などより高い。教育施設には線量計を一台ずつ配ってほしい。施設の管理者と保護者が一緒になって線量の高低を測り、子どもたちの安全を守っていきたい」との強い要望が出されました。
 また、「夏休みの研修や宿泊学習で使用する市の施設の線量測定を早急にやってほしい」との声が寄せられました。
 井手よしひろ県議が、日立市の副市長に直接この要望を伝えたところ、即日、線量調査を行っていただけました。結果は、かみすわ山荘3カ所(1cm、50cm、1m)の9カ所測定:0.129〜0.213μSv/h。高原自然塾:0.1082〜0.1358μSv/hとなり、日立市内の各家庭と変わらない線量でした。