参考写真 7月24日、取手市立白山西小学校で、保護者や地域住民が放射性物質の除染作業を行いました。白山西小は、市内の公立学校でも最も高い放射線量を示しており、7月13日の測定では、校内5カ所の測定平均値が、0.662マイクロシーベルト/時を示していました。
 この日の作業には、PTAが主催者となり、保護者、教職員、地域住民、教育委員会も協力して約100人が集まりました。公明党市議会議員の斉藤久恵さん、染谷和博さんも参加しました。
 午前8時30分に集合し、作業開始。校庭内の放射線量を細かく測定し、比較的高い場所は、表土約2センチをスコップなどで剥ぎ取りました。除去した表土は、建築用の土嚢(2.5t)50個に入れ、校庭隅に深さ約1メートルの穴を堀り、その中に入れ土をかぶせて一時保管しています。また、比較的線量の低いグランドはトラックでH鋼を引っ張り表面の土壌約1センチを削り取りました。表土を削った校庭には4tダンプで10台分の砂を補給しました。
 最終的には、校庭約1万2000平方メートルのうち、約700平方メートルの汚染土を除去しました。これまでの作業は約2時間半。午前11時には完了しました。
 除染作業の結果、作業前の測定で最も高かった場所で毎時1.313マイクロシーベルトだった放射線量は、5分の1の0.23マイクロシーベルト/時にまで下げることが出来ました。
 茨城県内で校庭の除染作業が行われたのは初めてのケースで、取手市では他の小学校でも、夏休み中に除染作業を計画しています。
 白山西小学校の放射線量は、国が定めた1マイクロシ−ベルト/時の基準を下回っています。しかし、子どもたちの健康を思う保護者の気持ちを重視し、より厳密な基準を設定して国や行政が除染を積極的に行うことが必要です。国は、新たな基準を8月末までに決めるとしていますが、夏休みの期間中を有効に利用する必要があります。兎にも角にも国対応が全くなっていません。
(この記事は取手市議会議員斉藤久恵さん、染谷和博さんから情報・資料を提供していただきました)