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 7月28日、県議会文教治安委員会の県外調査2日ヵ目。一行は、防災科学研究所の兵庫耐震工学研究センターを訪れました。井手よしひろ県議は昨年7月にも同センターを訪問しており、今回で2回目の訪問となります。前回は予定の関係で視察できなかったE-Defence(実大三次元振動破壊実験施設)を実際に見ることができました。
110728ide 防災科学技術研究所の兵庫耐震工学センターは、阪神淡路大震災を教訓とし て建設されました。多くの尊い人命が建物の倒壊により奪われた反省か ら、構造物の破壊の解明と耐震対策を目的に、実物の構造物に実際の地震の揺れのデーターを再現する実験研究を進めてきました。総工費は450億円、2005年4月に完成しました。振動台としては世界一の規模です。
 この実験施設は民間にも開放されて、年に7〜8回程度の実験を行っています。今日の視察では、民間の住宅メーカーが木造住宅の耐震実験を行っていました。
 質疑応答で井手よしひろ県議は、「東日本大震災規模の地震に対する実験ができないか」と質問。「この施設は、阪神淡路大震災規模の地震シュミレーションはできるものの、東日本大震災の規模は再現できない。設備を2倍程度に拡充する必要がある」との回答がありました。平成の関東大震災、東海、東南海、南海地震などの海溝型地震への備えが必要な今、国の予算拡大が望まれます。

この動画は独立行政法人防災科学技術研究所「E-ディフェンスを用いた3階建て木造住宅の倒壊実験」の模様です。実験日時:2009年10月27日。K0MAK0Theat1さんのYoutube投稿をエンベットさせていただきました。