
茨城県では、県内で祝肉処分される牛肉に関しては、県環境放射線監視センターでの検査を中心としつつ、県中央食肉公社・県西食肉衛生検査所での簡易検査により補完しながら、全頭検査を行うとしています。検査の結果、放射線量が基準以下の牛肉には、県が検査証を交付します。
牛肉の放射線量検査については、ゲルマニウム半導体方式の分析機を使用します。周囲の放射線の影響を避けるために、分厚い鉛、カドミウム、銅の3重の容器の中で測定します。この装置を使えば、検体の中にどのような放射性物質が、どの程度入っているか詳しく調べられますが、検査時間が長い(1台あたり1日17頭)ことや、検査機器が高額であるなどの欠点があり、出荷する牛肉の全量を検査することはできません。
そこで、比較的制度の高いNaI(ヨウ化ナトリウム)シンチレータなどを使った、簡易検査も併用することになりました。放射性物質の特定はできませんが、高濃度の汚染がないかどうかの検査は十分に可能です。
また、生きたまま県外の食肉処分場に出荷される肉牛については、生産農家を対象に全戸1頭ずつの検査(全戸検査)も実施します。
一連の放射性物質による汚染問題で、茨城県産をはじめとする牛肉の価格は急落しています。県は安全性を証明し、風評被害を防止したい考えです。茨城のブランド牛「常陸牛」の価格は、東京などの食肉市場で、A4ランクが7月初旬の1569円から、先週は868円と半額程度まで落ち込んでいます。
茨城産牛肉の年間出荷頭数は、約3万2500頭であり、全頭検査については、橋本知事も当初消極的でした。しかし、新潟県や宮城県、山形県が全頭検査の方針を打ち出したことから、詳細検査と簡易検査を組み合わせた体制で、全頭検査に踏み出しました。
参考:茨城県の肉牛全頭検査について
また、生きたまま県外の食肉処分場に出荷される肉牛については、生産農家を対象に全戸1頭ずつの検査(全戸検査)も実施します。
一連の放射性物質による汚染問題で、茨城県産をはじめとする牛肉の価格は急落しています。県は安全性を証明し、風評被害を防止したい考えです。茨城のブランド牛「常陸牛」の価格は、東京などの食肉市場で、A4ランクが7月初旬の1569円から、先週は868円と半額程度まで落ち込んでいます。
茨城産牛肉の年間出荷頭数は、約3万2500頭であり、全頭検査については、橋本知事も当初消極的でした。しかし、新潟県や宮城県、山形県が全頭検査の方針を打ち出したことから、詳細検査と簡易検査を組み合わせた体制で、全頭検査に踏み出しました。
