東北地方高速道路の無料化、8月末で打ち切り 国交省方針
(レスポンス 2011/8/20)
国土交通省は19日、中型車以上の東北地域の高速道路無料化措置について、予定通り8月末で打ち切る方針を固めた(一部既報)。
22日の高速道路のあり方検討有識者委員会で意見を聞いたうえで、23日の閣議後会見で大畠国交相が発表する。
同省は当初、9月以降も無料化措置を継続し、第3次補正予算で予算を確保してETCによる東北域内限定の全車種無料化に移行する予定だったが、被災地の復旧・復興と無関係な「目的外利用」が一向に減らないことや、予算確保の目途が立たないことなどから、8月末で終了する方針を固めたものだ。
被災・罹災証明を持つ被災者の無料化措置は予定通り1年間継続する方針で、中型車以上であっても被災者が同乗していれば9月以降も無料化措置が受けられることになる見通しだ。
大畠国土交通大臣は、震災の復旧・復興の支援のための高速道路の無料化のうち中型以上のトラックやバスに対する無料化の措置を、今月いっぱいで撤廃する方針を明らかにしました。被災地とは無関係なトラックなどが、制度を悪用するケースがいっこうに減らないことを、廃止の理由の一つに挙げています。
震災の復旧・復興を支援するために行っている高速道路の無料化うち、中型以上のトラックやバスを対象にした措置は今月末が期限で、国土交通省は期限を延長するかどうかを検討してきました。
しかし、被災地のインターチェンジで乗ったり降りたりするだけで被災地以外で通行した区間も含めて無料になるという制度に便乗し、復旧や復興の輸送に関係ないトラックが、水戸インターや那珂インターなどのインターチェンジで乗り降りするケースが目立っています。
これについて大畠国土交通大臣は、「制度の主旨を適正に理解し使ってほしいと再三にわたって業界にお願いしたが、ほとんど是正されていない。それを踏まえて今後どうするか検討している」と述べ(NHKニュースから引用)、この措置を期限通りに打ち切ることを、検討していると明らかにしました。
そもそも被災地支援のための高速道路無料化は、大変効果が期待できる政策です。しかし、高速道路の無料化というマニフェストに固執した結果、中途半端な制度設計となってしまったことに、今回の政策の失敗がありました。大畠大臣は制度廃止の理由を、一部の心ない運転手のせいにしていますが、それは大きな間違いです。中途半端な施策しか展開できなかった、国交省の非をまず認めるべきです。
これについて大畠国土交通大臣は、「制度の主旨を適正に理解し使ってほしいと再三にわたって業界にお願いしたが、ほとんど是正されていない。それを踏まえて今後どうするか検討している」と述べ(NHKニュースから引用)、この措置を期限通りに打ち切ることを、検討していると明らかにしました。
そもそも被災地支援のための高速道路無料化は、大変効果が期待できる政策です。しかし、高速道路の無料化というマニフェストに固執した結果、中途半端な制度設計となってしまったことに、今回の政策の失敗がありました。大畠大臣は制度廃止の理由を、一部の心ない運転手のせいにしていますが、それは大きな間違いです。中途半端な施策しか展開できなかった、国交省の非をまず認めるべきです。