8月26日、茨城県地方港湾審議会が開かれ、茨城港日立港区(日立港)に進出する東京ガスのLNG基地の具体化に向けて危険物取扱施設計画の追加や、国内外の自動車積み出し港としての機能強化策として、水深12m岸壁の新規計画などが審議され、いずれも認められました。
具体的には、東京ガスのLNG基地立地要請を踏まえ、日立港の外港地区と第5ふ頭地区に危険物取扱施設を建設します。航路、航路・泊地、泊地の増深・拡張などで10万トンを超える大型LNG船の入出港に対応させます。さらに防波堤(波除)により、船舶航行の安全性向上を図ることになります。大型LNG船は、その取り回しなどの関係で、第5埠頭の外洋側に桟橋を新設し、直接接岸することになります。
また、日立港では、港湾地区の利用形態の変更(臨港地区分区の変更案)も審議されました。完成自動車(輸出)の増加で第4ふ頭地区で背後ヤードが不足するほか、自動車専用船の大型化、耐震強化岸壁の早急な整備が必要となっています。そのため、第3ふ頭地区を埋立て、岸壁、ふ頭用地、港湾関連用地(モータープール)を確保し、増大する需要に対応することにしました。
さらに、新規に水深12m岸壁を整備し、航路・泊地、泊地の水深を確保し、拡張することにより船舶の大型化に対応します。震災で大きな被害を受けた第4ふ頭の既存岸壁は耐震強化岸壁として整備します。