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 10月27日、井手よしひろ県議は自宅事務所と自宅事務所がある金沢団地内の児童公園の放射線量調査を行いました。
 これは、今月17日から始まった日立市の放射線量測定器の貸出事業を利用して、環境放射線モニタ“ラディ”(堀場製作所 Pa-1000 Radi)を使用して測定しました。
 日立市では、10月17日より放射線量測定器の貸し出し事業をスタートさせました。28台の環境放射線モニタを用意しました。
 日立市内に在住している人、市内に事務所がある個人・法人を対象に、無償で放射線測定器を貸し出しします。受付は、本庁市民課と各支所(十王支所、豊浦支所、日高支所、多賀支所、南部支所、西部支所)で行います。本庁市民課、十王支所、多賀支所、南部支所は土日も含めて毎日貸し出します。豊浦支所、日高支所、西部支所は平日のみとなります。貸し出し時間は、午前9時から4時半までです。
 なお、貸出を受けた者は、計測した結果の報告書を提出することが必要です。
 井手県議が、金沢団地内の4つある児童公園を測定した結果、地上1メートルでは0.163〜0.216μSv/hの線量が測定されました。4つの児童公園は、中心部を10秒ごとに5回測定し、その平均値を出しています。(本来は東西南北の4隅と中心部を測ることが原則ですが、貸し出し時間の制限で中心部しか計測できませんでした)
 全面が芝生で被われている第3児童公園は、他の公園に比べて線量が高いのが目立ちました。
 なお、第4児童公園に隣接するゲートボール場は、南側に落ち葉を積んでいる場所があり、水はけも余り良くないようなので、その場所を測定しました。地上1mで0.261μSv/hが測定されました。
参考:放射線量測定器の貸出について
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日立市が除染の基準を0.23μSv/hに決定
 日立市では、学校等における放射線量低減対策(除染)の目安を、毎時0.23マイクロシーベルト(年間1ミリシーベルト)以上の校庭・園庭及び砂場と定めました。
 福島第一原子力発電所事故の影響による放射線量を年間1mSv以下に抑えることを目標とし、子どもたちの生活様式を1日、屋外8時間、屋内16時間と仮定して積算した上で自然界の放射線量を加えました。なお、室内の放射線低減係数0.4として計算しています。
1mSv/年÷365日÷(8時間×1+16時間×0.4)=0.19μSv/h
日立地区の自然放射線量率は0.04μSv/h
日立市の除染基準0.23mSv/h=0.19μSv/h+0.04μSv/h
 日立市では、園庭や校庭の放射線量が0.23mSv/hを超える小学校や幼稚園、保育所の除染作業を業者に発注することにしています。
 除染作業の内容は、1.校庭・園庭の表土を除去し、山砂で覆土する。2.砂場の砂を入れ替える。3.発生した土砂等について、土のう袋に入れ、養生を行った上で施設内敷地に埋設。となっています。