11月9日、厚生労働省は今年7月に生活保護を受けた人が、前月比8903人増の205万495人に上り、集計が始まった1951年度以降で過去最多になったと発表しました。景気悪化や雇用形態の変化による失業、高齢化の進展が主な要因で、国や自治体の支援の在り方が改めて問われています。
さらに今後、東日本大震災の影響も加わると懸念されています。厚労省によると、3月11日から9月末の間に、被災者から3612件の生活保護に関する相談があり、939世帯が受給を開始したと公表しています。
生活保護制度は、憲法第25条が保障する生存権に基づき(すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する)、国が生活に困窮するすべての国民に対し、その程度に応じて必要な保護を行うことによって、最低限度の生活を保障するととも、自立を援助する制度です。1950年に制度が創設されました。
さらに今後、東日本大震災の影響も加わると懸念されています。厚労省によると、3月11日から9月末の間に、被災者から3612件の生活保護に関する相談があり、939世帯が受給を開始したと公表しています。
生活保護制度は、憲法第25条が保障する生存権に基づき(すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する)、国が生活に困窮するすべての国民に対し、その程度に応じて必要な保護を行うことによって、最低限度の生活を保障するととも、自立を援助する制度です。1950年に制度が創設されました。
戦後の混乱期であった1951年度の受給者は月平均204万6646人で、これが長らく受給者の最大値となっていました。経済成長とともに徐々に減少し、1995年度に88万2229人まで減少しました。しかし、バブル崩壊により受給者数は増加に転じ、2008年のリーマン・ショックを引き金に、大幅に増加しています。
7月の生活保護の受給世帯数は148万6341世帯となり、過去最多だった前月の147万9611世帯を更新。世帯類型別では「高齢者世帯」が63万527世帯、働ける年齢層が含まれる「その他世帯」が25万1176世帯となっています。
国と地方の財政負担はすでに3兆円を超えています。
生活保護に陥らないような国民生活のセーフティネットを再構築するとともに、受給者に対して、一刻も早く生活保護から脱出する有効な施策展開が急務です。
一方、茨城県内の生活保護受給者の状況は、今年7月に2万4161人に達しました。平成22年度の平均で2万人を超え、増加傾向が続いています。ただし、生活保護率(人口に対する生活保護受給率の千分比)は8.2であり、全国の生活保護率16.0の約半分となっています。
関東近県で生活保護率を比べてみると、6月現在で茨城県は8.1であり、群馬県の6.5に次に低くなっています。全国平均を超えているのは神奈川(16.3)、東京(21.1)などとなっています。
さらに、県内市町村別の生活保護の状況をみてます。
生活保護率が高い順に並べてみると、水戸市(18.8)、大洗町(16.9)、大子町(12.7)、古河市(12.0)、石岡市(11.0)、日立市(10.6)の5市町が10を超えています。五霞町が2.8と県内で最低となっています。
つくば市(3.9)、つくばみらい市(3.7)、守谷市(3.1)とつくばエクスプレス沿線3市の保護率が低いことが際立っています。
7月の生活保護の受給世帯数は148万6341世帯となり、過去最多だった前月の147万9611世帯を更新。世帯類型別では「高齢者世帯」が63万527世帯、働ける年齢層が含まれる「その他世帯」が25万1176世帯となっています。
国と地方の財政負担はすでに3兆円を超えています。
生活保護に陥らないような国民生活のセーフティネットを再構築するとともに、受給者に対して、一刻も早く生活保護から脱出する有効な施策展開が急務です。
一方、茨城県内の生活保護受給者の状況は、今年7月に2万4161人に達しました。平成22年度の平均で2万人を超え、増加傾向が続いています。ただし、生活保護率(人口に対する生活保護受給率の千分比)は8.2であり、全国の生活保護率16.0の約半分となっています。
関東近県で生活保護率を比べてみると、6月現在で茨城県は8.1であり、群馬県の6.5に次に低くなっています。全国平均を超えているのは神奈川(16.3)、東京(21.1)などとなっています。
さらに、県内市町村別の生活保護の状況をみてます。
生活保護率が高い順に並べてみると、水戸市(18.8)、大洗町(16.9)、大子町(12.7)、古河市(12.0)、石岡市(11.0)、日立市(10.6)の5市町が10を超えています。五霞町が2.8と県内で最低となっています。
つくば市(3.9)、つくばみらい市(3.7)、守谷市(3.1)とつくばエクスプレス沿線3市の保護率が低いことが際立っています。