東日本大震災の影響で、使用できなくなっている県営アパートのエレベータの復旧工事が始まります。
古い県営住宅にはエレベータ−が取り付けられていないため、井手よしひろ県議らの提案で階段室型のエレベーターが設置されました。
県営田尻浜アパートは、箱型の鉄筋コンクリート4階建てのアパートで、階段の両側に二部屋の居室があります。高齢者や障害者のために、後付けで階段の中2階と中3階に、平成12年度から15年度にかけて、42基のエレベーターが設置されました。このエレベータは、4人乗りと比較的小型で、国土交通省の提唱で低コストで設置できる機種が開発されたものです。(階段室型共同住宅用エレベーター)
昨年3月11日の東日本大震災では、こうしたエレベータの電気設備やシャフト部分、渡り廊下の手すりなどに大きな被害が出ました。震災以降、使用できない状況が続いていましたが、県営田尻浜アパートのエレベータに関して復旧工事が始まります。2月27日より、本格的な工事が始まり、6月末までに完了する予定です。総事業費は約2億9000万円です。