JR日立駅で県議会報告

県立多賀高校卒業式で来賓挨拶

県議会で代表質問に関するヒアリング(生活環境部、企画部、政策審議室他)

つくばみらい市で県議会報告

参考写真 春3月。茨城県の県立高校の卒業式が一斉に行われました。
 日立市内の多賀高校の卒業式に出席。来賓として挨拶をさせていただきました。昨年3月の大震災では、大きな揺れを経験し、体育館で眠れぬ夜を過ごした生徒も多かったようです。
 滞りなく式典が終了した後、今年はサプライズゲストが登場。
 多賀高校OBのミュージシャンKATSUMIさんが、後輩の門出を祝いました。特に、2曲目に歌った“仰げば尊し”には、涙を抑えて聴き入っている保護者の方も目立ちました。
 やや長文ですが、私の挨拶を掲載します。
 県立多賀高等学校の平成23年度卒業式、誠におめでとうございます。ただいまご紹介をいただきました茨城県議会議員の井手義弘でございます。
 卒業生の皆さま、保護者の皆さま、ご卒業誠におめでとうございます。 この晴れの門出に当たり、一言お祝いの言葉を申し上げます。
 歴史上の話しで恐縮ですが、第二次世界大戦の渦中、ナチスドイツの独裁者・ヒトラーが、「この戦いはヒトラー学校の卒業生と、イギリスの名門大学イートン校の卒業生との間の戦いのようなものだ」と、うそぶきました。
 これを耳にしたイギリスの首相チャーチルは、昂然(こうぜん)と言い返しました。「ヒトラーは、我が母校ハロー校を忘れている」と、ハロー校は、イートン校と並ぶイギリスの名門パブリックスクールです。
 チャーチルは、母校の後輩達を前に、手にした杖(つえ)を床に叩(たた)きつけながら、叫んだスピーチは殊に有名です。
 「断じて負けるな。断じて屈するな。断じて、断じて、断じて、断じて負けるな!」と、
 こうした激励を胸に、チャーチルの後輩達は、劣勢に陥っていた戦局を盛り返し、ナチスドイツの猛攻からイギリスを守り、ついに、ヒトラーを打倒したのです。
 千年に一度と言われる東日本大震災、それに続く原発事故、円高やデフレによる不況、人口減少と高齢化、雇用の不安など、皆さんのまわりには多くの困難が待ち構えています。
 どんなつらい境遇であっても、何があろうが、苦難に対して、絶対に負けない「負けじ魂」が、この多賀高校卒業生の真骨頂だと思います。
 20世紀最高の歴史学者と言われるイギリスのアーノルド・トインビー博士は、「挑戦と応戦」という法則を強調しています。
 「文明というものは、つぎつぎに間断なく襲いきたる挑戦に、対応することに成功することによって誕生し、成長するものである」と、
 今、多賀高校を卒業し、社会に旅立つ275名の皆さんは、多賀高校卒業という誇りと、この「負けじ魂」をもって、様々な困難の挑戦に対して、雄々しく応戦していってください。勝ち抜いてください。
 皆さんの新たな生活に栄光あれとお祈りし、お祝いの言葉といたします。
 本日は本当におめでとうございました。

歩数【2000】歩・移動距離【207】km