参考写真 3月29日、井手よしひろ県議は、鉾田市内にシイタケ栽培農家を訪ね、放射性物質の基準値強化について現地調査を行いました。これには、鉾田市議会議員入江晃さんも同行しました。
 林野庁は28日、シイタケなどのキノコ栽培で使う原木に含まれる放射性セシウムについて、使用や流通を制限する基準を現行の1キログラム当たり150ベクレルから50ベクレルに厳しくすることを決定しました。4月1日から適用されます。野菜など一般食品の基準値が、500ベクレルから100ベクレルに強化されることを踏まえた措置です。
 一方、おがくずや米ぬかで作るキノコ栽培の菌床用培地については、キノコにセシウムが移行しづらいことが分かったとして、150ベクレルから200ベクレルに緩和しました。
 林野庁はこれまで、シイタケが原木や菌床からセシウムを吸収する際の移行係数を3と想定してきましたが、実験の結果、原木の場合は2であると見直しました。菌床では、0.5であるとして200ベクレルとしました。
 昨年10月、鉾田市内のハウスで栽培された原木シイタケから、暫定基準値(当時は500ベクレル)を超える990ベクレルの放射性セシウムが検出され、ハウス栽培される原木シイタケについて安全が確認されるまで出荷・販売を自粛しています。
参考写真 生産者との意見交換では、次のような要望が寄せられました。専業のシイタケ生産者にとって深刻な事態になっていることが改めて明らかになりました。
  • すでに23年産の原木については廃棄処分が進行しており、今後16ヶ月程度にわたって収入の見込みがなくなってしまっている。
  • 現在は原木を高圧洗浄機で除染処理を行なっているが、50ベクレルに規制が強化されることによって、規制値を下回れるか不安である。
  • 高性能の除染装置を導入したてとも、収入が全くないために購入資金のめどが立たない。
  • 東電への賠償請求は、今年2月始めの行ったが、未だにいつ賠償金が支払われるか何の連絡もない。
  • 少なくても、あと1年半以上は収入のめどが立たない。その後も、今まで培ったきたブランドが通用しなくなってしまった。いつまで、賠償を受けられるのか不安である
  • 国の高圧洗浄機などの助成制度は、組合に加入していることが原則であり、独立した専業生産者は支援を受けられない。