公明が現地調査 早急な住宅確保など要望
参考写真 関東地方を中心に大気の状態が不安定になった5月6日午後、竜巻、突風や落雷による被害が各地で相次ぎ、茨城、栃木両県では合計約1500棟を超す建物が損壊し、全壊した自宅の下敷きになった中学3年の男子生徒が死亡、53人が負傷しました。公明党の茨城県本部(石井啓一代表=衆院議員)と栃木県本部(遠藤乙彦代表=同)は直ちに対策本部を立ち上げ、6、7両日に現地調査や緊急の申し入れを行いました。
 6日午後0時45分ごろに茨城県つくば市を襲った竜巻による建物被害は、7日午後8時現在で、全半壊、一部損壊を合わせ約800棟以上。建物が崩れるなどして、市内で中学生1人が死亡、37人が軽傷を負いました。
 党県本部の石井代表(政務調査会長)は、災害発生直後の6日午後2時半に、被害が甚大な同市北条地区を緊急視察。田村佳子、八島功男の両県議、小野泰宏市議が同行しました。(井手よしひろ県議も4時過ぎに合流しました)
 一行は、同地区の住宅街や商店街の被害状況を確認。途中、雷雨に見舞われ、再び竜巻が発生するのではないかという不安感が街を襲う中、地域住民や道行く人に、「大丈夫でしたか。けがはなかったですか」「ご自宅は無事でしたか」と声を掛けて回りました。住民は「ゴーッという音がして恐ろしかった」などと竜巻の恐怖を口々に語りました。
参考写真 さらに一夜明けた7日、地元県議、市議のメンバーは、つくば市役所を訪れ、(1)災害救助法の早期適用に向けた強い働き掛け(2)雇用促進住宅や自宅に住めない被災住民への早急な公営住宅などのあっせん―などを要望。その後、北条地区で被害の実態を調査しました。
 片付けに追われる地域住民やボランティア、高齢者などに話を聞くと、「2階部分がやられた。1階奥の部屋でなんとか一夜を過ごしたが、先が見えない」といった声のほか、「がれきの処理を迅速にしてほしい」「商店街など狭い道路の交通規制を」「炊き出し場所に仮設トイレを置いて」などの要望を受けました。
 調査を終えた一行は、県庁を訪ね、山口やちゑ副知事に竜巻被害に対する申し入れを行いました。
公明、被災者支援に奔走
参考写真 茨城県議会公明党の田村佳子、高崎進、八島功男の各議員は5月7日、特に大きな被害が出た同市北条地区に入り、住民の声や要望を聞きました。
 つくば市議会公明党の小野泰宏幹事長、馬場治見、浜中勝美、山本美和の各議員が同行しました。
 つくば市北条地区では、5階建て集合住宅のほぼ全ての窓が割れ、道路に散乱。電柱はなぎ倒され、電線には飛ばされた倉庫の屋根がぶら下がったままの状態です。
 「おケガはありませんでしたか」。一行は被害に遭った住民一人一人に丁寧に声を掛けて回りました。「ものすごい音がして本当に怖かった。大事にしていた植木鉢は全部壊れた」と70代の女性は青ざめた表情で口を開けました。窓ガラスが全て割れ、何とか1階の奥の部屋の片隅で夜を過ごしました。「きょうは息子の家に行くかどうか」とぼう然としていました。
 炊き出しなどを行った青年会議所のメンバーからは「仮設トイレを設置してほしい」との要望が。また、「田んぼのがれきを処理してほしい」「電気の復旧を早くしてほしい」などの声が次々と寄せられ、一行は真剣に耳を傾けていました。
 田村県議は、「被害に遭われた住民の皆さんに寄り添って、生活再建に全力で取り組んでいく」と決意を語っていました。
(このブログ記事は、公明新聞5月8日付けの記事を参照しました)