参考写真 5月22日、井手よしひろ県議は県港湾課より、茨城港日立港区に東京ガスが建設を進めている「新LNG供給基地」建設計画の進捗について報告を受けました。
 それによると、用地の売買契約がほぼまとまり、6月4日から始まる県議会に土地売却契約が上程されることになりました。東京ガスが購入する土地は、茨城港日立港区(日立港)第5埠頭の先端の土地10万4150平方メートル(約10ヘクタール)です。売買予定価格は31億9948万円(平米単価30,720円)となっています。6月議会で承認されれば本契約が結ばれ、7月に土地が引き渡されます。
 この3月には、東京ガスと地元漁業者との漁業権についての話し合いもまとまっており、10月に本格工事に入る予定。平成27年度末(平成28年春)の稼働を目指します。
 すでに、LNG基地の全容も明らかになっており、港湾用地の用途変更も完了しています。敷地内には23万キロリットルのLNGタンク1基、5万キロリットルのLPGタンク1基、製造用施設、タンクローリー出荷施設、管理施設などが建設されます。LNGタンクは、日本最大の地上型タンクが計画されており、その高さは地上約60メートル、直径約90メートルという巨大なものになります。
 また、日立港区から栃木県真岡市までのパイプライン(高圧導管・直径600mm)約90キロが敷設されます。
 さらに、入港するLNG専用船を停泊させる桟橋が2ヶ所設置されます。特に、17.7万キロリットル級LNG船(排水トン数14万トン、船長約300m)を停泊させる大型桟橋が、久慈川河口部に建設されます。大型船を受け入れるため水深14メートルまで、掘り下げることになりました。
 なお、こうした港湾施設の整備費用は全て、東京ガスが負担することになっています。東京ガスの総投資額(LNG基地整備費、桟橋整備費、港湾の掘削費、パイプライン整備費)は、約1000億円と見込まれています。