神戸先端医療病院 7月13日、茨城県議会保健福祉委員会の県外調査3日目。「神戸医療産業都市構想」の取り組みについて、神戸市から説明を伺いました。
 「神戸医療産業都市構想」は、阪神淡路大震災の復興プロジェクトの一環として、平成10年度からスタートしました。医療機器の研究開発、医薬品の臨床研究支援、再生医薬の臨床応用など研究拠点を目指しています。すでに、神戸先端医薬センター、理化学研究所、神戸臨床研究情報センター、神戸バイオメディカル創造センター、神戸医療機器開発センター、甲南大学ポートアイランドキャンパスなどが立地しています。
 地方自治体が主導するこうした息の長いプロジェクトは、中心者のリーダーシップによるところが大きいと推察します。特に、首長が変わった場合などの継続性をどのように担保するか、大きな課題です。
参考:神戸医療産業都市に関するHP
 神戸市からの説明聴取の後、神戸先端医療センター病院に移動して、平田院長よりこの病院の特徴や現状などを伺いました。
 先端医療センター病院は、神戸ポートアイランドに平成15年4月に開設されました。ポートライナーで三宮から医療センター前駅まで約12分と極めてアクセスがよく、また平成23年7月に移転した神戸市立医療センター中央市民病院に隣接しており、一体となって日本の先進医療の一翼を担っています。
 先端医療センター病院は標準的な医療では対応が困難な病気を克服するために、最先端の医療を提供するために設立されました。病床数は60床ですが、高度医療機器(MRI、CT、PET−CT、高精度放射線治療装置、脳血管内治療用血管造影措置など)を駆使して、高度な先進的な医療を提供しています。
 現在、実施している主な先端医療には、造血幹細胞移植、下肢血管再生、角膜再生、骨再生、脳血管内治療、脳梗塞細胞治療、高精度放射線治療、がんの総合治療、動態追尾照射などがあります。
 まさに先端医療に特化した病院であり、神戸市から毎年15億円の寄付を受けるなど一般病院とは異なった特徴ある医療機関です。
参考:神戸先端医療センター