
こうした高温の下、15日には水戸市内で高校生6人が熱中症で病院に運ばれるなど、このほか、常陸大宮市や守谷市などであわせて14人が熱中症とみられる症状で救急搬送されました。
総務省消防庁の全国集計によれば、6月に熱中症で救急搬送された人は1837人に達し、3人が亡くなっています。さらに今月2〜8日の1週間に熱中症で救急搬送された人は882人に上り、前の週の589人より1.5倍近く急増しています。
熱中症は予防が肝心です。こまめに水分や塩分を補給したり、適度に休憩を取るなどの対策に万全を期したいものです。万一、動けなくなるなど重症化した場合には、ためらわずに救急車を要請する必要があります。
日本救急医学会が2010年6〜8月に病院搬送された熱中症患者を分析した報告書によると、全国的に梅雨明けした直後の7月下旬に、最も多くの重症患者が集中したことが判明しています。これは、体が暑さに慣れていない中で熱波に襲われたことが、被害を大きくしたと見られています。
今年は、これからが全国的に梅雨明けを迎える時期である。細心の注意を払っていきたいと思います。
外出時は、できるだけ炎天下を避け、日傘や帽子の利用を心掛ける必要があります。
また、熱中症は屋外に限らず、室温や湿度の高い家の中でも起こる場合があります。
今夏も電力不足で各家庭での節電が求められていますが、暑い日には無理をせず、エアコンを使った方が良いと言われています。日本救急医学会の調査でも、エアコンの未使用や未設置の人ほど重症化しやすい傾向が明らかになっています。
「すだれ」や「よしず」などを使って直射日光を遮ったり、庭に散水するなどの工夫も有効です。日中は冷房が効いた公共施設で涼をとるよう勧めている自治体もあります。霧状の水を散水できるミストシャワーを整備する公的施設もあります。
"熱中症弱者"と呼ばれる高齢者や子どもたちへの周囲の気配りも重要になります。
高齢者は、汗をかきにくく体温を調整する機能が弱くなっています。このため、水分の摂取が足りなくなるなどで自覚症状がないまま熱中症になる恐れがあります。子どもも体温の調整機能が未熟です。熱中症で運ばれる患者の約44%が高齢者、約14%が乳幼児と少年という消防庁のデータもあります。
特に一人暮らしの高齢者の中には、体が不自由だったり、エアコンの操作方法が分からない人もいる懸念があります。自治体は見守り活動などの強化をすべきです。近所同士も声掛けなどで支え合いたいものです。パチンコ店やスーパーの駐車場で、幼児を車内において車を離れる行為も厳に慎むべきです。店側も監視の目を徹底して欲しいと思います。
また、熱中症は屋外に限らず、室温や湿度の高い家の中でも起こる場合があります。
今夏も電力不足で各家庭での節電が求められていますが、暑い日には無理をせず、エアコンを使った方が良いと言われています。日本救急医学会の調査でも、エアコンの未使用や未設置の人ほど重症化しやすい傾向が明らかになっています。
「すだれ」や「よしず」などを使って直射日光を遮ったり、庭に散水するなどの工夫も有効です。日中は冷房が効いた公共施設で涼をとるよう勧めている自治体もあります。霧状の水を散水できるミストシャワーを整備する公的施設もあります。
"熱中症弱者"と呼ばれる高齢者や子どもたちへの周囲の気配りも重要になります。
高齢者は、汗をかきにくく体温を調整する機能が弱くなっています。このため、水分の摂取が足りなくなるなどで自覚症状がないまま熱中症になる恐れがあります。子どもも体温の調整機能が未熟です。熱中症で運ばれる患者の約44%が高齢者、約14%が乳幼児と少年という消防庁のデータもあります。
特に一人暮らしの高齢者の中には、体が不自由だったり、エアコンの操作方法が分からない人もいる懸念があります。自治体は見守り活動などの強化をすべきです。近所同士も声掛けなどで支え合いたいものです。パチンコ店やスーパーの駐車場で、幼児を車内において車を離れる行為も厳に慎むべきです。店側も監視の目を徹底して欲しいと思います。