参考写真 8月30日、東日本大震災で出た宮城県石巻市の震災がれきの本格的な受け入れが始まり、茨城県笠間市の“エコフロンティアかさま”に、大型トラック6台分およそ80トンのがれきが運び込まれました。
 この日朝9:30に石巻市雲雀野地内の災害廃棄物処理場を出発した大型トラックは6時間余りかけて、午後4時前にエコフロンティアかさまに到着。施設の職員が、計量台の手前でトラックの周辺の放射線量を測定しました。いずれの車両も基準を下回りました。(左側最大値が0.09μSv/h、右側最大値が0.10μSv/h、バックグラウンドが0.10μSv/hでした。これは、車両中央部を距離1mの位置で、NaIシンチレーション・サーベイメーターで測定した数値です)
 この日の震災がれきは、事前にトラックごとに木くずやプラスチックなどの可燃がれきと、コンクリート片などの不燃がれきに分別されており、燃えないがれきはそのまま、処分場内にトラックの荷台から降ろされ、ブルドーザで埋設されました。
 茨城県は、来年度末までに3万7500トンをこの施設で処分する方針で、明日以降、ほぼ毎日、運び込まれる予定です。
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 この日の震災がれきの搬入には、井手よしひろ県議ら茨城県議会公明党の県議団が立ち会いました。また、次期衆院選予定候補者・岡本三成党国際局次長と輿水恵一さいたま市議も、がれき処理の実態を調査しました。
 岡本氏は世界最大の投資銀行ゴールドマンサックスの執行役員当時、茨城県の財政担当者と共にエコフロンティアかさまの資金調達に当たって“レベニュー債”の手法を導入。その安定的な経営を実現した立役者。「このエコフロンティアに、投資家の皆さんを案内して、職員の説明を伺ったのを昨日のように覚えています。この処分場の安定的な経営が実現し、東日本大震災の復興にも大きな役割を果たしている現場を確認して感無量です」と語りました。