参考写真 11月15日、東京ガス株式会社(岡本毅社長)は、2015年度の稼働開始を目指し建設の準備を進めていた「日立LNG基地」の建設工事起工記念パーティーを、久慈サンピア日立で開催しました。
 この式典には、岡本社長を始め東京ガスの幹部社員、橋本昌県知事、吉成明日立市長など地元関係者、工事関係者などが一堂に会しました。井手よしひろ県議も来賓として出席し、岡本社長らと親しく意見交換を行いました。
 東京ガスは、2020年に向けた天然ガスの需要の増加に対応した製造・供給インフラの柱の一つとして日立市の茨城港日立港区内に、新たなLNG(液化天然ガス)基地を建設するとともに、日立LNG基地と栃木県真岡市にある既存のパイプラインを接続する「茨城〜栃木幹線」を、2015年度までに敷設する計画を進めています。
 日立LNG基地では、地上式として世界最大規模となる容量23万キロリットルのLNGタンクをはじめ、熱量調整用のLPGタンク、外航LNG船の受入設備となる大型桟橋などを建設します。
 東京ガスは、6月県議会で、日立LNG基地建設予定地に関する茨城県との売買契約について承認が下されたことを受け、茨城県と正式に土地売買契約を締結しました。その後、用地の譲受に関する諸手続きを進め、7月24日、用地の整備作業をスタートさせました。
 そして本日11月15日、LNGタンク、LPGタンク、大型桟橋などの設備の建設工事に本格的に着手しました。
 席上、岡本社長は「東京ガスが第4のLNG基地の計画を始めたのは8年前でした。多くの地域の皆さまのご協力で、今日の起工式を迎えました。深く感謝申し上げます。東日本大震災という未曾有の災害もありましたが、無事に今日に至りました。安全性を極めと経済性に優れた、世界に誇り得るLNG基地を建設してまいりたい」と挨拶しました。
 来賓を代表して橋本知事は「東日本大震災、原発事故を経て、LNGへの期待が格段に大きくなっています。原子力発電の依存からの脱却を考える時、LNGの役割は益々大きくなります。また、エネルギーの安全保障の面からも、関東のパイプラインを環状に確保できるようになります。このLNG基地が雇用の確保やガスを活用した企業の立地に繋がって欲しい。茨城県が産業再生特区の認定を受け、東京ガス様についても、もっと大きな投資をしていただける環境を整えました」と、期待を込め挨拶しました。
 井手県議は、岡本社長らとの意見交換で、「東京ガスは、LNG発電にも進出する計画をお持ちと伺っています。日立地区のLNG基地周辺には、充分な送電施設があります。是非、大規模LNG発電施設を計画していただきたい」と、強く要望しました。

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