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 民主党の藤村修官房長官は12月7日、衆院選公示後初めて地元の大阪府吹田市に入り、記者団から再度の地元入りの可能性を問われたのに対し、「要は北朝鮮のミサイルがいつ上がるかだ。さっさと月曜日(10日)に上げてくれるといいんですが」と述べました。
 藤村氏はこの後、発言を事実上撤回して陳謝しましたが、政府は、長距離弾道ミサイルの10日〜22日の発射を予告した北朝鮮に対して、発射を容認し、促すような藤村官房中間の発言は、あってはならないことです。
 野田佳彦首相が全国遊説で全国各地を飛び回っているため、官邸を預かる藤村官房長官は4日の公示後も都内にとどまり、地元での選挙活動は日帰りの今回だけとなる予定でした。民主党に逆風が吹く中で十分な選挙運動ができない状況に、思わず本音が出たようです。
 8日午前行われた常陸多賀駅前での、公明党比例区の街頭演説会で、井手よしひろ県議は、次のように藤村官房長官の発言を厳しく批判しました。
  • 官房長官としてあるまじき発言です。ミサイルが万が一、日本の領土、領空、領海に至れば、国民の生命、財産に危害を与える可能性がある中で、容認するようなことは言うべきではありません。
  • 今は発射前に国際社会と協調して自制を求めています。早く撃てと、まるっきり反対のことを言うのは、官房長官の職責を放棄している発言である。官房長官の資格はないと指摘したい。