参考写真
 3・11東日本大震災で大きな被害を被った茨城県の旧県庁舎(県三の丸庁舎)の改修工事が12月13日に完了し、1930年の建築当初の風格ある姿を見せています。
 今回の改修で、倒壊の危険性にがあった建物中央の塔屋は取り壊して新しく作り替えられました。また、増築された4階部分は撤去され、創建時の3階建ての姿に戻りました。旧県庁はもともと地上3階地下1階建てでしたが、1954年に4階部分が増築されました。県庁本庁舎が1999年に移転した後は三の丸庁舎として県民に親しまれています。
 大震災で4階の天井や壁が落ち、塔屋も鉄筋に亀裂が入って壁が崩れました。昨年12月から工事を始め、耐震化が難しい4階部分は取り壊し、耐震化工事が進められていました。塔屋は建物のシンボルのため、そのままの形で新しく作りかえられました。
 改修にかかった予算は8億3700万円余りです。
◎三の丸庁舎4階部分・塔屋部解体撤去及び3階梁補強・屋上復旧工事
・工期: 平成23年12月7日〜平成24年5月末
・施工業者:(株)竹中工務店
・契約額:393,750千円
 平成23年度196,870千円
 平成24年度196,880千円
◎三の丸庁舎耐震補強及び塔屋部復旧等工事
・工期: 平成24年6月2日〜平成24年11月末
・施工業者:(株)竹中工務店(建築)
      暁飯島工業(株)(空調設備)
      青塚電気工事(株)(電気設備)
・契約額:444,478千円
 建築:297,150千円
 空調設備:100,485千円
 電気設備:46,843千円