
1月19日、20日の両日、第1回「ほしいも祭」が、ひたちなか市のファッションクルーズひたちなかで開催されました。茨城県は全国のほしいもの生産量の9割を占め、そのほとんどがひたちなか市や東海村などにかけての一帯で作られています。
ほしいものおいしさをもっとPRしようと、今まで、ひたちなか市役所のホールで開催されていた品評会を、今年から一般参加者の投票も取り入れ、ショッピングセンターで大々的に開催しました。ほしいもやほしいもを使ったスイーツなどの販売も同時に行われました。
19日に行われた一般参加者の品評会は、茨城県内で作られている70のほしいもの中からおいしいと思ったものを6つ選ぶ形式で、訪れた人たちが食感や甘みなどを確かめながら何種類も試食し、投票用紙に気にいったほしいもの番号を記入していました。1500人以上の人が投票に参加しました。
20日には、シェフや野菜ソムリエら特別審査員が投票し、今年の干し芋日本一が決まりました。
「たまゆたかの部」の大賞には、ひたちなか市部田野の飛田勝治さん。「新品種の部」の大賞には、ひたちなか市中根の安智明さんが輝きました。
飛田さんは2回目、安さんは初の受賞です。品評会は一般投票と審査員投票で行われ、飛田さんは438票、安さんは331票を獲得しました。
地元茨城新聞のインタービューで、飛田さんは「安全安心を第一に、天日干しにこだわって生産している。オープンな品評会で干し芋を皆さんに知ってもらえれば」と喜びを語りました。また、安さんは「原発事故の風評被害もあったが、イベントで干し芋に良い印象を持ってもらいたい」と語りました。

また、公募された「ほしいも学校」校歌の大賞が発表されるほか、水戸ご当地アイドル(仮)のショーも開始され、イベントを大いに盛り上げました。
干し芋の王国 食べて踊った
読売新聞(2013/1/21).
生産量日本一の県産干し芋を多くの人に知ってもらおうと、ひたちなか市新光町の大型商業施設「ファッションクルーズ」で19、20日、「ほしいも祭」が開かれた。
干し芋を文化としてPRする市民団体「ほしいも学校」が3年前に歌詞だけ作った校歌に、公募で選ばれたひたちなか市立前渡小6年綾部美穂さんの曲を付けた。大の干し芋ファンというラッキィさんは「干し芋をもっとはやらせていきましょう」と呼びかけていた。
祭りの目玉は、日本一の干し芋を決めるコンテスト。定番の品種「たまゆたか」部門に32点、新品種部門に38点が出され、買い物客たち約1500人が試食し、気に入った干し芋に投票していた。
冬になるとほぼ毎日食べているという栃木県さくら市の藤岡そあちゃん(4)は「こんなにたくさん干し芋があってうれしい」と笑顔。買い物のついでに寄ったというひたちなか市内の大学生大田あゆみさん(20)は「子供の頃から食べてきたけど、甘さや歯ごたえ、香りがこんなに違うなんて」と驚いていた。
投票の結果、たまゆたか部門では飛田勝治さん(54)(ひたちなか市部田野)が、新品種部門では安智明さん(50)(同市中根)が大賞を受賞した。