
茨城県議会では、議会運営員会の申し合わせで、本会議場へのスマートフォンやタブレットの持ち込みを禁止としました。個人的には、時代錯誤の決定であると思っていますが、決まりは決まりです。
そこで登場したのが、このエアペンです。特殊なボールペンとデータ受信機を使って、手書き文字をそのままデジタルデータに変換するのがエアペンです。これがあれば、議場でのメモをデジタルデータとして活用できると考え、ダメもとで購入しました。まだ本番では使っていませんが、何度か別の会議で試用しています。
試用の結果は、「そこそこ使える!」です。
とにかく悪筆の私。人間に読んでもらっても、読みづらい文字ですので、機械が読めるはずがないと思っていました。文字は大きな方が良いのか、普通のままで良いのか、試行錯誤の繰り返しです。いずれにせよ、議場でのメモを、後でキーボードで打ち直すよりはエアペン入力の方が効率的なようです。
少しでも、認識精度を上げようと思いエアペン専用の原稿用紙を作ってみました。マス目を埋めるように文字を書いた方が、良く認識してくれるのではないかという発想です。原稿用紙に文字を書くなどということは、40年近く忘れていました。
どれだけ認識精度が上がるか、とても楽しみです。結果は、写真でご確認下さい。


自家製の専用原稿用紙に書いた結果、128文字入力して127文字正しく認識しました。間違ったのは「す」と書いたのを「あ」と認識されました。認識率は99.2%でした。少し出来すぎです。
なお、このペンテルのエアペン・ポケット・プラス(airpen pocket++)は、少しばかり欠陥商品です。私はWindows7とiPhone5の環境で使っています。使用できるまでの顛末を以下記述します。
- Windows7に専用ソフト(airpenNOTE for Windows[MINI/Pocket用])用のインストールがうまく出来ませんでした。ペンテルのお客様相談室と2回ほどやりとりして、やっと解決しました。
その対処法は、インテル系の開発環境を入れられたPCにてこのエラーが発生した場合、環境変数を「KMP_WARNINGS=0」とする。または、「KMP_DUPLICATE_LIB_OK=TRUE」とするということでした。環境変数までいじらせられるのは、結構荷が重かったです。「KMP_DUPLICATE_LIB_OK=TRUE」と書き換えたことによって、“airpenNOTE”は起動できました。 - 2番目の不満は、“airpenNOTE”で取り込んだ画像のデータをOCRするソフトは、別途有料だということです。
カタログやホームページのFAQをよく読むと、「Windows版のairpenNOTEでは、手書きの文字認識を行うことができます。airpenMINI(EA3)、airpenMINI+U(EA3U)、airpenPocket(EA5、EA5EN1)にはライセンスが付属されております。airpenPocket++(EA6)及びairpenストレージノート2.0(EA2)はインストール後30日間有効の文字認識機能の試用版です。試用版の文字認識機能を継続してご使用になるには、別途有償の文字認識ライセンスをご購入いただく必要があります。文字認識ライセンスは、下記のサイトからご購入頂けます。http://s.shop.vector.co.jp/service/servlet/Catalogue.Detail.Top?ITEM_NO=SR285100」と、小さな文字でしっかり書かれています。なお、有償ライセンスは1980円です。 - 3つめは、iPone5とのBluetoothペアリングが出来ません。残念ながら、ペンテルのお客様サポートは平日の9:00〜17:00なので、問い合わせも出来ません。