参考写真
3月25日から警戒区域見直し、福島県富岡町を現地調査
 4月10日、井手よしひろ県議は福島県富岡町を現地調査しました。富岡町は先月の避難指示区域の見直しで、中心街の一部地域が時間を限って自由に入れるようになりました。この内、JR常磐線「夜の森(よのもり)駅」前の町道の両側に並ぶ桜の名所「夜の森の桜」が、昨日満開となりました。L字形の町道約2.5キロの両側に約2000本の満開の桜が並んでいます。
 道路の中程で、帰宅困難地域に指定されたため、フェンスで通行止めとなっています。
 原発事故で避難している地元の方が、三々五々車で訪れ、思い出に浸っていました。「放射線が高い地域になります。観桜する際は車内から観桜いただけますよう、ご協力をお願いします」との看板が痛々しく感じられました。
参考写真
 東京電力福島第1原発事故で全域が警戒区域となり、町民すべてが避難を余儀なくされている富岡町は3月25日午前0時、帰還困難区域(年間被ばく線量50ミリシーベルト超)、居住制限区域(20ミリシーベルト超〜50ミリシーベルト以下)と避難指示解除準備区域(20ミリシーベルト以下)の3区域に再編されました。町民約1万4500人の約3割が暮らしていた北東部は帰還困難区域、約6割が生活していた町中心部は居住制限区域、残る南部などは避難指示解除準備区域になりました。
 避難指示解除準備区域と居住制限区域-では、日中の立ち入りが自由になりました。一方で、長期にわたって帰ることができない帰還困難区域は、フェンスなどで囲まれ、一般住民など進入は厳しく制限されています。人口のおよそ3割を占めて-います。
 町では今後、除染や道路などのインフラ整備を進め、帰還困難区域で4年後の17年、居住制限区域と避難指示解除準備区域の両区域で16年の住民帰還を目指します。