国営ひたち海浜公園のネモフィラ 5月8日、茨城県観光物産課は、ゴールデンウィーク期間中(4月27日〜5月6日)の県内観光客数を取りまとめ、公表しました。
 県内54カ所の行楽地を訪れた観光客は184万2636人で、平成24年比39万1361人増(+27.0%)と大幅に増えました。これは、東日本大震災の影響で観光客が激減した平成23年に比べると1.45倍に達し、平成22年に比べても14.7%増加するなど、震災前の水準に回復しました。
 今年のGWの天気は前半後半とも好天に恵まれ、ひたちなか海浜公園や笠間の陶炎祭などがマスコミなどにも広く取り上げられ、集客にプラスに働いたと考えられます。
 観光地別では、最も観光客を集めたのは焼き物の祭典「笠間の陶炎祭(ひまつり)」で、過去最高の46万8000人(前年比37.2%増)。笠間焼協同組合は「出店者からは売り上げも良かったとの感想があり、観光客は着実に回復している。震災の復興需要や景気回復を前提に少し贅沢をしたい、とのお客様心理があったのでは」と話しています。
 ひたちなか市の国営ひたち海浜公園には、前年より57.1%多い約32万4000人が訪れました。この時期、真っ青な花を咲かせるネモフィラの魅力が広く浸透し、県内外から多くの観光客を集めました。1日当たりの平均入園者数も震災前の2010年度を超え、過去最高となりました。
 大洗町のアクアワールド県大洗水族館は、前年比1.5%増の約7万9600人で、震災前に比べて24%増と堅調な推移を示しました。
 ベスト3はいずれも北関東自動車道の沿線で、一昨年の全線開通の好影響が現れてきた感があります。
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