ひたちBRTに試乗 5月20日、県議会総務企画委員会の日立地区調査に同行し、ひたちBRTについて日立市や事業者である電鉄サービスの担当者より報告を受けました。
 ひたちBRTは、旧日立電鉄線跡地を活用して、バス高速輸送システムを構築し、日立市の渋滞対策や地域の活性化を目指そうとする取り組みです。その第一期工事分としてJR大みか駅から旧久慈浜駅までの2.8キロ区間が、4月25日に供用開始されました。
 ひたとBRTは2020年度を目標にJR日立駅まで、バス専用道約8.5キロを含む約13キロで建設が計画されています。
 県総務企画委員会の調査に対して、日立市の担当者は、「利用者が5月に入ってから1日平均487人と、採算ラインの470人を何とかクリアしている。日立市業高校の通学定期の利用が好調です。市民の反応は概ね良好で、第2期計画の大沼地区などから早期建設の要望も寄せられている。利用客の増加を目指して、おさかなセンターでは月1回のイベントなどを計画している。反面、一部JRとの接続が悪いという声も寄せられ、早急に対応していきたい」などと語りました。
ひたちBRTの建設計画 説明を聴取した後、一行は実際にひたちBRTに乗り込み、久慈浜〜JR大みか駅間を往復して、実際に乗り心地を確かめました。
 ひたちBRTは,日立市の新たな公共交通手段として大きな期待が寄せられています。早期の全線開通が求められています。その上での検討課題を2つ指摘させていただきたいと思います。
  • ひたちBRTに均一料金制度の導入。現在、運行を行っている日立電鉄交通サービスは、“距離別運賃”を採用しているために、わずか2.8キロの単区間であるにもかかわらず、料金は180円区間と200円区間に分かれています。規制緩和を通じて、BRT区間の均一料金制度を目指すべきだと提案します。
  • ひたちBRTは日立市の南北を貫く背骨のようなもの。高齢化が進む山側の団地との連携=肋骨公共交通路線の検討が必要です。現在、塙山団地を中心に循環バスなどの運行実験が行われていますが、思ったような効果は出ていません。地域住民が使いやすい公共交通システムの創出を図るべきです。
ひたちBRT利用者数