アボネット・プラス・ジャリ 5月28日、日本自動車研究所(つくば市、JARI)と「特殊衣料」(札幌市)は、共同開発した頭部を衝撃から守る帽子「アボネット・プラス・ジャリ」を、つくば市立葛城小学校の児童47人に贈りました。
 自動車や道路交通に関する研究に取り組むJARIが、転倒時の頭部保護の観点から試作品を作製しました。緩衝材には、衝撃吸収力が強く、通気性も高いポリエチレン製のビーズ約200個を使い、頭を包み込むように工夫しています。JARIの衝撃試験では、頭に重傷を負う危険性を約60%低減しました。
 福祉用具や保護帽などの開発を続ける特殊衣料が商品化し、2011年秋に発売。12年に優れたデザインの工業製品などに贈られる日本デザイン振興会のグッドデザイン賞を受賞しました。乾きやすく、洗濯が頻繁にできるのも大きな利点です。
 今回贈呈された「アボネット・プラス・ジャリ」は児童向けの試作品です。登下校用の紅白帽にちなんで赤色。目につきやすいような色を選びました。重さは約130グラムとヘルメットなどに比べても非常に軽くなっています。通学時だけでなく、日常生活全般でかぶることができるよう、通気性を高めるために素材を従来の綿からメッシュに替え、子どもたちの頭の大きさの物をそろえました。
 子どもたちの登下校時の交通安全や震災・防災対策に活用できるのではと考えています。ヘルメットと比べての長所と欠点など、調べてみたいものです。
参考:頭部保護帽:abonet+JARI
参考:abonet+JARIの特殊衣料のHP