
- 農産物の輸出倍増:品目別・国別に戦略策定
340兆円といわれる世界の食市場は、今後10年間で680兆円に拡大すると見込まれています。しかし、日本の農林水産物輸出額は、わずか4500億円程度。攻めの農林水産業で世界市場を開拓し、輸出額倍増(1兆円)をめざします。
具体的には品目別・国別に輸出戦略を策定し、安全・安心で高品質な日本の農産物の輸出促進と、日本の食文化・食産業の海外展開を一体的に推進。輸出戦略タスクフォース(特別チーム)の立ち上げを提案しています。
一方、生産者の収入増に向け、農産物の生産だけでなく、加工や流通を取り入れる農林水産業の高付加価値化(6次産業化)にも全力。市場規模を10年間で10兆円に拡大することをめざします。 - 農地集積の加速化:担い手へ貸出す仕組み導入
農家の平均年齢は約66歳。耕作放棄地は39.6万ヘクタールと埼玉県や滋賀県の面積と同じ規模にまで増えています。成長戦略では農業の再建を懸けて、法人を含む認定農業者や集落営農など「担い手」への農地集積の加速化に取り組みます。
例えば、農地の貸し手と借り手を仲介する中間的受け皿「農地中間管理機構」(仮称)を整備。この活用を通じ、農地を一定規模に集約し、生産性を向上させた上で「担い手」に貸し出します。同時に、人の手が入らず荒廃した耕作放棄地の再生利用も推進します。
これらの「担い手」が利用する農地面積の割合は現在、農地全体の5割です。農地集積の加速化により、10年間で8割に拡大することをめざします。

私にとって農業はまだまだ勉強が足りない分野。朝から猿島郡境町のレタス畑にお邪魔して、低農薬農法や、少量品種栽培の取組み、そして他県と連携しながら年間を通じて途切れない出荷体制を構築されていることなどお伺いしました。
産業としての農業が話題になる時、ややもすると競争力のなさばかり喧伝されますが、味や品質面を中心に飽くなき挑戦が繰り広げられていると感じます。お話を伺いながら、今後の課題は個々の農家の取組みを横展開していく仕組み作りと、海外市場も意識したベンチマークの設定かと考えたりしました。(平木だいさくのfacebookより)