県議会防災商工環境委員会
ポロシャツで“いばらきサマー”を熱くPR
 6月12日の県議会防災環境商工委員会では、委員10人と商工労働部の出席40人の全員が、カラフルなポロシャツを着て審議を行いました。ポロシャツは背中には「IBARAKI SUMMER!」の文字と花火がデザインされており、胸には茨城県のゆるキャラ“ハッスル黄門”をあしらっています。
 昨年、大震災と福島第1原発事故の風評被害で落ち込む、茨城の観光の盛り上げを図ろうと観光物産課が作成。職員が中心となって着用して話題となりました。
 県議会の質疑はスーツにネクタイなどの着用が義務づけられていますが、この時期は議会運営委員会の申し合わせで、ノーネクタイ=クールビズが認められています。今回は、さらに踏み込んでスーパークールビズ=ポロシャツの着用が認められました。
 ポロシャツは今年6300枚を製作。色はピンクや黄色、青など計7色。6月17日から県観光物産協会と県庁生協で一般販売もする。1着1300円です。
参考:2013「IBARAKI SUMMER!」ポロシャツ
日立産業技術専門学校の新築移転、カリキュラムや設備の充実を
 商工労働部関連質疑で井手よしひろ県議は、日立産業技術専門学校の充実を訴えました。
 厳しい経済情勢は雇用にも大変暗い影を落としています。産業構造の変化も企業城下町といわれる日立市にとっては大変大きな影響を与えています。日立市を中心とする県北臨海地域は大手電機メーカーが立地し、電気機械関連産業に属する基盤的技術産業が形成されてきました。一方で、団塊の世代に当たる熟練技能者の大量退職期を迎えるとともに、少子化による若年労働者の減少など、茨城県のものづくり産業を支える人材の育成・確保が大きな課題となっています。
 日立産業技術専門学院は、県北臨海地域における製造業の基盤をなす人材育成の重要な拠点施設としてこの地域の中小企業等に多くの人材を育成し、輩出してきました。しかし、この学院は、昭和30年代後半に建築した施設の老朽化が進んでいる上、立地条件も市内西成沢町の住宅地に隣接する傾斜地であり、決してよいとは言えません。中心市街地への移転を含めた施設の充実が強く望まれています。
 さらに、日立産業技術専門学院には金属加工科及び電気工事科が設置されていますが、県北臨海地域に立地している企業は電機・機械産業が中心であり、これらの中小企業等からは機械系訓練科の設置が切望されています。育てる人材と望まれている人材のミスマッチが存在します。
 こうした現状の中、2010年度の県議会では、日立産業技術専門学院の移転、見直しを求める質問が相次ぎ、県知事や商工労働部長は、2011年に改定する「第9次職業能力開発計画の中で、日立学院の老朽化した施設の改善やカリキュラムの改編等につきまして、県内6カ所の産業技術専門学院の再編整備とあわせて検討していく」と答弁していました。
 しかし、東日本大震災を経て、決定された「第9次職業能力開発計画」には、残念ながら産業技術専門学院の具体的な見直し計画は盛り込まれませんでした。
 12日の委員会で井手県議は、「例えばいま話題になっている3Dプリンターなども導入し、魅力ある人材育成の拠点整備を一刻も早く、具体的に進めてほしい」と強く求めました。