J−PARCの放射性物質漏洩事故について、新たな情報が昨晩(6月17日)、ネット上を駆けめぐりました。それは排気用のファンが66時間にわたって運転され続けていたという内容です。
5月23日11:55項、異状に高い出力のビームが発せられ、放射性物質が飛び散るという事象が発生しました。作業を行っていた研究者は、施設室内の放射線量が上昇したため、こともあろうか、15:15分ごろ排気ファンを稼動させ、放射性物質を施設外に拡散させてしまいました。この一回目のファンの稼働は約15分程度であったと報告されています。
しかし、17:00頃、施設内の一部に線量が高い場所が発見されたために、17:30頃、もう一度排気ファンのスイッチを入れます。
5月24日になって、隣接する原子力研究施設のモニタリング結果により、排気ファンを稼働させた23日15:15頃と17:30頃に施設外の環境で線量の上昇が記録されていることはわかり、今回の事故が明るみに出ることになります。
2回めの排気ファンの稼働は23日17:30頃であることは、J−PARCの報告書で明らかになっていますが、この停止時刻が明らかにされていませんでした。
そこで、昨晩、J−PARCでの作業工程を詳細に記録した詳細な時系列報告、いわゆるZLOGの一部が、ネットで公開されました。それによると、排気ファンが止められたのは、26日の11:06であったと記されてあります。実に、66時間にわたって、放射性物質で汚染された空気が外部に流出していたことになります。
その間、25日の13時00分には、茨城県、東海村等による現地立入検査も行われており、行政の立入検査でもファンが回り続けていることは指摘されませんでした。
5月23日11:55項、異状に高い出力のビームが発せられ、放射性物質が飛び散るという事象が発生しました。作業を行っていた研究者は、施設室内の放射線量が上昇したため、こともあろうか、15:15分ごろ排気ファンを稼動させ、放射性物質を施設外に拡散させてしまいました。この一回目のファンの稼働は約15分程度であったと報告されています。
しかし、17:00頃、施設内の一部に線量が高い場所が発見されたために、17:30頃、もう一度排気ファンのスイッチを入れます。
5月24日になって、隣接する原子力研究施設のモニタリング結果により、排気ファンを稼働させた23日15:15頃と17:30頃に施設外の環境で線量の上昇が記録されていることはわかり、今回の事故が明るみに出ることになります。
2回めの排気ファンの稼働は23日17:30頃であることは、J−PARCの報告書で明らかになっていますが、この停止時刻が明らかにされていませんでした。
そこで、昨晩、J−PARCでの作業工程を詳細に記録した詳細な時系列報告、いわゆるZLOGの一部が、ネットで公開されました。それによると、排気ファンが止められたのは、26日の11:06であったと記されてあります。実に、66時間にわたって、放射性物質で汚染された空気が外部に流出していたことになります。
その間、25日の13時00分には、茨城県、東海村等による現地立入検査も行われており、行政の立入検査でもファンが回り続けていることは指摘されませんでした。
放射性物質事故対応の大原則は、放射性物質を絶対に外にもらさない 「閉じ込める」ことであるはずです。しかし、この排気フアンの扱いは、この素人でもわかる大原則とは、まったく逆の対応をしていたという事になります。
住民説明会などで、J−PARCセンターの幹部は「漏洩した放射性物質の多寡より、外部に漏洩させてしまった事実のほうが重い」と語っていましたが、この言論葉をそのまま解釈すると、なぜファンをすぐ止めなかったのか、大きな疑問が残ります。
J−PARCセンターでは、この問題について、午後3:30より事故報告の第二報を県庁記者クラブで行うとしています。事実関係について、詳細な説明が行こなわれることを期待します。
なお、茨城県議会公明党としては、本日午前中に、橋本昌県知事と面談し、この件について事実関係の情報交換、今後の対応についての意見交換を行いました。
J−PARCセンターの記者会見を受けて、放送されたNHKニュース記事を以下に紹介します。
住民説明会などで、J−PARCセンターの幹部は「漏洩した放射性物質の多寡より、外部に漏洩させてしまった事実のほうが重い」と語っていましたが、この言論葉をそのまま解釈すると、なぜファンをすぐ止めなかったのか、大きな疑問が残ります。
J−PARCセンターでは、この問題について、午後3:30より事故報告の第二報を県庁記者クラブで行うとしています。事実関係について、詳細な説明が行こなわれることを期待します。
なお、茨城県議会公明党としては、本日午前中に、橋本昌県知事と面談し、この件について事実関係の情報交換、今後の対応についての意見交換を行いました。
J−PARCセンターの記者会見を受けて、放送されたNHKニュース記事を以下に紹介します。
換気用ファン 3日近く回る
NHKニュース(2013/06/18)
茨城県東海村の素粒子実験施設で研究者34人が被ばくした事故で、放射性物質の漏えいにつながった換気用のファンが、事故が起きた日から3日近くにわたり回っていたことが新たに分かり、施設側は安全意識が欠けていたとして謝罪しました。
茨城県東海村にある実験施設では、5月23日、素粒子を発生させる実験中に装置が誤作動し、発生した放射性物質を取り込んだ研究者など34人が被ばくしたほか、換気用のファンを回したため、外部に放射性物質が漏れました。
この事故について、施設を共同で管理する日本原子力研究開発機構などは、国の原子力規制委員会に中間報告しました。
それによりますと、放射性物質の漏えいにつながった換気用のファンについて、事故が起きた5月23日に2度回していて、2度目は3日近くにわたり、回し続けていたことが新たに分かりました。
施設側によりますと、ファンを回し続けたことによって、漏れた放射性物質の量が増えたわけではないとしています。
記者会見した施設を運営する池田裕二郎センター長は「事故を起こした施設のファンは止めるべきだった。安全意識が欠けていたと認めざるを得ず、申し訳ない」と謝罪しました。