8月8日、公明党は全国県代表協議会を開催し、明年の結党50周年へ向け、党の基盤をさらに揺るぎないものとすることを誓い合い、新たな前進を開始しました。協議会での山口那津男代表のあいさつとその要旨をご紹介します。
 参院選の結果は「政治の安定」を求める民意の表れであり、公明党が政権与党の中で果たす役割への評価と期待でもあります。国政の舵取りを託された責任を深く自覚し、「決められる政治」「結果を出す政治」の実現に向けて党の総力を挙げていきます。
 公明党への期待とは、自民党と力を合わせて政治を前に進めることであり、「公明党の国民目線に立った判断力」の発揮にあります。われわれは、国民の願いや苦しみを五体で感じ、きめ細かく手を打ち、希望の火を灯していく存在でなければなりません。「小さな声」にも敏感に反応し、迅速に対応することで「国民の利益」を追求していく。それこそが国民が公明党に期待するところです。
 政治課題に対して連立与党内、与野党間の議論を重ね、多くの国民が理解し納得できるコンセンサス(合意)を丁寧につくり出していく。こうした国民に開かれた合意形成の役割を果たしていきます。
130812komei 経済は、各種指標が好転しているとはいえ、地方や中小企業、国民の生活現場を取り巻く環境は依然厳しい。政府・与党一体で「誰もが実感できる景気回復」を成し遂げなければなりません。参院選で約束した所得の上昇を実現するために、まず賃金配分のルール作りを進める政労使による協議の場をできるだけ早く設置できるよう取り組みます。また、成長戦略の実行へ、秋の臨時国会で投資減税を含む法整備を実現する必要があります。
 被災地の復興加速に向けては、「一日も早く普通の生活を取り戻したい」との被災者の切実な思いを具体的な形にしていくのが、公明党の重大な役割です。最後の一人が日常生活を取り戻す時まで復興が加速するよう取り組んでいきます。
 社会保障制度の改革も急務です。医療の高額療養費の負担軽減など改革の優先度を示すとともに、介護、医療については改革の方向付けを急がなければなりません。
 明年11月17日に結党50周年の佳節を迎えます。夏季議員研修会などを通じて、「大衆とともに」の立党精神の真髄、今日的意義を再確認し、一人一人の議員が力量をアップして、党の政策力と実現力を高めていきます。さらに一致結束し、国民生活を守り、希望あふれる日本を構築していくために前進を開始しようではありませんか。